モバイルPASMOと物理カード型PASMOは、それぞれ独立したIC乗車券です。そのため、一方にチャージした金額が他方に反映されることはありません。本記事では、両者の仕組みやチャージ方法、利用上の注意点をわかりやすく解説します。
モバイルPASMOとカード型PASMOは別物と考えよう
モバイルPASMOは、AndroidスマートフォンやiPhoneに対応したアプリ型IC乗車券です。一方、カード型PASMOは物理的なICカードです。この2つは完全に別の媒体として管理されており、残高や履歴の共有もできません。
例えば、駅の券売機でカード型PASMOに1,000円チャージしても、スマホのモバイルPASMOにはまったく反映されません。これはSuicaやモバイルSuicaと同様の仕様です。
それぞれのチャージ方法と注意点
モバイルPASMOは、クレジットカードやApple Pay/Google Payなどを使ってチャージが可能です。アプリ内で残高確認やオートチャージの設定も行えます。
一方、カード型PASMOは、駅の券売機やバス車内で現金チャージが基本です。残高確認も駅の改札や券売機でのみ可能です。
残高を移行したい場合は?
残念ながら、カード型PASMOからモバイルPASMOへの直接残高移行はできません。現状では、カードの払い戻しを受けてからモバイルPASMOにチャージする必要があります。
ただし、2023年以降は一部のキャンペーンで「モバイルPASMO移行サポート」が行われた例もあるため、PASMO公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
実例:チャージの勘違いで起きるトラブル
「モバイルPASMOにチャージしたつもりが、カード型にチャージしてしまった」「スマホで改札通れないと思ったら、カードの方に残高が入っていた」など、よくある混同例です。
とくに家族で複数のPASMOを使っている場合、アプリとカードを区別せずにチャージしてしまうケースが少なくありません。
どちらを使うべき?使い分けのポイント
スマートフォンでの利便性やチャージ履歴の可視化を重視するならモバイルPASMOがおすすめです。一方、スマホ非対応端末を使っている方や予備用にはカード型も便利です。
両方を併用する場合は、混同を避けるために「スマホ=モバイルPASMO」「財布=カードPASMO」といった明確な使い分けを意識しましょう。
まとめ:チャージは個別管理、連携なし
モバイルPASMOとカード型PASMOは連携していないため、片方でチャージした金額はもう片方には反映されません。チャージ先のPASMOをよく確認し、勘違いによるトラブルを防ぎましょう。
アプリの利便性を活かすならモバイルPASMOをメインに、必要に応じてカード型を補助的に使うのがおすすめです。
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