車のローンを契約後、生活状況の変化や収入の増加によって「もっと早く返したい」「毎月の返済額を増やしたい」と考える人は少なくありません。特に、長期ローンを組んだ場合に返済額を増額することで利息を減らすことも可能です。本記事では、ローン返済中に月額返済額を増やしたい場合の手続きや注意点について詳しく解説します。
ローン契約後に返済額は変更できる?
基本的に、ローン契約後に毎月の返済額を変更することは簡単ではありません。ほとんどの場合は「変更不可」または「要相談」とされており、変更したい場合は金融機関との個別交渉が必要となります。
金融機関によっては、残債の繰上返済という形で対応することができます。この場合、月々の返済額を増額するというよりは、一部または全額を前倒しで返済する仕組みになります。
増額返済に審査は必要?
通常、返済額の増額には新たな審査は不要なケースが多いです。なぜなら、ローンの「早期返済」は貸し手にとってもリスクが少ないからです。
ただし、支払い方法の変更や契約内容の大幅な変更(例:ローン期間の短縮など)を希望する場合、再契約や一部審査が必要になる場合があります。具体的には、車を購入したディーラーや提携ローン会社に連絡し、事情を説明することが第一歩となります。
繰上返済を利用して柔軟に返済
毎月の返済額を変更できない場合でも、「繰上返済」という方法でローンの一部を前倒しで返済することが可能です。
例えば、毎月15,000円の返済に加えて、金銭的に余裕がある月に30,000円や50,000円を一括で返済することで、総返済額や返済期間を短縮することができます。多くの金融機関では、アプリやインターネットバンキングから繰上返済の申込が可能です。
実例:116万円の7年ローンでのケース
仮に116万円の7年ローン(月々約15,000円)を契約した場合、途中で月3万円支払いたいと思ったときには、繰上返済として追加で15,000円を支払うという形が現実的です。
このように追加支払いを続ければ、ローン完済時期が早まり、利息の軽減にもつながります。ただし、金融機関によっては「繰上返済手数料」が発生するケースもあるため、事前に確認が必要です。
返済計画を見直すときの注意点
返済額を増やすことは利息軽減につながりますが、毎月の支出管理に無理が出ると本末転倒です。急な出費や収入の変化に備え、一定の生活資金は確保しておきましょう。
また、金融機関への連絡は早めが鉄則です。特に自動引き落としの設定をしている場合、増額反映まで時間がかかる可能性もあるため、余裕を持ったスケジュールで手続きを行いましょう。
まとめ|増額返済は「繰上返済」という形で対応可能
車のローン返済額は原則として契約時のままとなりますが、金銭的余裕があれば「繰上返済」という形で支払いを増やすことが可能です。これにより返済期間の短縮や利息の節約が見込めます。
審査が必要なケースはまれですが、詳細はローンを提供する金融機関に確認し、計画的に返済を進めていきましょう。
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