白色申告を行う際の金銭出納帳の書き方について、特にハンドメイドで収入を得ている場合の注意点や記入方法を解説します。具体的な収入・支出の記入例を交えながら、白色申告に必要な帳簿をどのように管理すべきかを詳しく説明します。
金銭出納帳の記入項目について
金銭出納帳は、白色申告において必須の帳簿です。記入項目としては、年月日、摘要、収入金額、支払金額、差引残高の5つがあります。これらの項目を正しく記入することで、申告時の計算がスムーズになります。
特に「摘要」の部分に関しては、購入したものや支払い内容を具体的に記入することが大切です。
摘要の記入方法
「摘要」には、一般的に「材料費」や「通信費」といった項目を記入しますが、個別のアイテム名を記載することも問題ありません。たとえば、「生地」「糸」「切手」など、購入した具体的な商品名を記入しても良いです。
具体的に「生地」「糸」「切手」などを記載することで、後で見返したときに、何に使ったお金かが明確に分かりやすくなります。これにより、必要経費の管理が簡単になります。
収入金額と支払金額の記入方法
メルカリで商品を販売した場合の記入方法について、収入金額や支払金額をどのように記入するかを説明します。例えば、1000円で商品を売り、手数料が100円、送料が200円の場合、収入金額には1000円、支払金額には手数料と送料の合計である300円を記入します。
「摘要」には、売れた商品名を記載し、収入金額には売上金額の1000円を記入、支払金額には手数料100円と送料200円をそれぞれ記入します。このように、売上金、手数料、送料を分けて記入することで、後で確認しやすくなります。
繰越金と12月までの売上について
新年から本格的に白色申告を始める場合、12月までの売上や繰越金を記入しなくても問題ありません。金銭出納帳の初めは0円スタートで大丈夫です。
前年の収入や繰越金を記録する必要はなく、1月1日から帳簿をスタートさせて、翌年の申告に備えれば良いでしょう。
材料費の支出と確定申告時の処理
材料費として支出を記録した場合、その材料が余った場合に確定申告で特別に処理する必要はありません。ただし、材料費として支出したものが今後使用されない場合は、棚卸しを行ってその分を調整することがあります。
その場合、必要に応じて売上や経費の調整を行い、次年度の帳簿に反映させることが求められます。余った材料費については、その年の経費として処理し、翌年に繰り越さないようにしましょう。
まとめ
白色申告を行う際には、金銭出納帳をしっかりと記入することが重要です。摘要の記入方法や収入金額・支払金額の記入方法を適切に行うことで、確定申告がスムーズに進みます。また、必要経費や材料費の管理も正確に行い、帳簿を適切に整えることが大切です。
コメント