ご家族を亡くされた直後は精神的にも大変な時期ですが、経済的な支援となる「遺族年金」の申請と受給までの流れは重要です。本記事では、遺族年金を申請してから通知や支給がいつ届くのか、その目安と注意点をわかりやすく解説します。
遺族年金の申請から通知までの期間は?
遺族年金の申請から最初の通知(年金決定通知書)が届くまでは、通常2〜3ヶ月程度が目安とされています。
ただし、申請の内容や書類の不備、審査の混雑状況などによってはさらに時間がかかることもあります。春(3〜5月)は申請が集中するため、4〜5ヶ月かかるケースも少なくありません。
通知書の前に「確認の連絡」が来る場合も
年金機構から書類の不備確認や、必要書類の追加提出を求める文書や電話が来ることもあります。この段階ではまだ「審査中」で、通知書発送の前段階です。
例:死亡届や住民票の記載内容に不一致があると、補足確認が求められることがあります。
実際の支給開始時期はいつ?
支給の開始は、「申請日」ではなく「受給権が発生した日=死亡日の翌月分」からカウントされます。
支払いは偶数月(2・4・6・8・10・12月)の15日に、2ヶ月分がまとめて支給されます。
例:4月に申請し、6月に支給決定が出た場合→6月15日に4・5月分が支給されることになります。
年金機構への問い合わせのタイミング
申請から3ヶ月以上経っても何の通知も連絡もない場合は、年金事務所に電話で進捗確認をしましょう。
問い合わせ時には以下を準備しておくとスムーズです。
- 申請者の基礎年金番号
- 故人の基礎年金番号
- 申請日と提出先の事務所
よくある質問と注意点
- Q. 通知書が来る前に支給される?
いいえ。通知書が発送されてから支給が行われるため、先に振込があることはありません。
- Q. 書類不備があったらどうなる?
訂正・追加書類の提出が必要となり、その分処理が遅れます。
- Q. 申請したのに記録が見つからないと言われた
提出先が違ったり、記録が年金機構に届いていない可能性があります。控えのコピーや提出証明を確認しましょう。
まとめ
遺族年金の申請後、通知が届くまでの目安は2〜3ヶ月ですが、時期や状況によっては4ヶ月以上かかることもあります。
進捗に不安を感じたら、遠慮なく年金事務所へ問い合わせを。支給開始は原則、申請日ではなく死亡日の翌月からとなるため、申請が多少遅れても不利にはなりません。
万が一のときに、確実に支給を受けるためにも、手続き状況の把握と書類の控え管理を大切にしてください。
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