年収700万円の人が5万円を稼ぐのに必要な労働時間とは？時間単価で考えるお金の価値

「5万円稼ぐのに、私は何時間働いているのか？」これは収入の多寡に関係なく、多くの人がふと気になる疑問です。この記事では、年収700万円の人が5万円を得るのに必要な労働時間を、さまざまな角度から分析していきます。

年収700万円の人の時給換算

まず年収700万円を時給に換算してみましょう。一般的なフルタイム労働者の年間労働時間は、約2,000時間程度とされています。

単純に計算すると、700万円 ÷ 2,000時間 = 時給3,500円です。つまり、5万円稼ぐには約14.3時間の労働が必要という計算になります。

実際には所得税や住民税、社会保険料などが差し引かれるため、手取りはもっと少なくなります。年収700万円の手取りはおおよそ530万〜550万円ほど。

仮に手取り550万円であれば、550万円 ÷ 2,000時間 = 時給2,750円。この場合、5万円を稼ぐには約18.2時間かかります。

仮に通常業務とは別に残業や副業で稼ごうとする場合、時給は変わるかもしれません。たとえば、残業手当で時給が1.25倍の4,375円になるとすれば、5万円稼ぐのに必要な時間は約11.4時間。

一方、副業としてフードデリバリーやライティングなどをする場合、時給は1,000〜2,000円程度になることもあり、その場合は25〜50時間かかることになります。

このように具体的に時間単価で考えてみると、5万円という金額の意味合いが変わって感じられることもあるでしょう。

たとえば「この買い物は、自分が〇時間働いた価値と同じか？」と考えることで、お金の使い方に対する意識が高まり、無駄遣いを減らす効果も期待できます。

ある30代会社員（年収720万円）は、スマホの機種変更に10万円を支払う際、「これは約30時間分の労働か…」と考え、結果的に旧モデルを継続利用したそうです。

このように、金額だけでなく“労働時間”という観点から見直すことで、消費行動が変化することもあります。

年収700万円の人が5万円を稼ぐには、約14〜18時間が必要とされます。手取り、残業、副業など状況によって変動しますが、共通して言えるのは「お金＝時間」であるという感覚を持つことが、より賢い働き方・使い方に繋がるということ。日々の支出や働き方の判断に、ぜひ役立ててみてください。