年金事務所から届くハガキや通知に「厚生年金」の記載がなく、「0円」となっていた場合、多くの方が「自分は本当に年金に加入しているのか?」と不安になるかもしれません。特に会社員として働いている場合は、会社が厚生年金を支払っているかどうか気になります。この記事では、なぜ通知に厚生年金の記載がない場合があるのか、そして確認方法についてわかりやすく解説します。
国民年金と厚生年金の違いを理解しよう
まず基本として、国民年金と厚生年金は別制度です。すべての20歳以上の人は国民年金に加入する必要がありますが、会社員や公務員などは国民年金の第2号被保険者として、同時に厚生年金にも自動的に加入する仕組みになっています。
そのため、厚生年金に加入している人の基礎年金(国民年金)分は会社を通じて支払われており、国民年金としての個別の納付状況は「0円」と表示されることがあります。
年金ハガキに厚生年金の記載がないのは普通のこと?
年金事務所から届くハガキには、主に国民年金の保険料状況が記載されていることが多く、厚生年金の情報が省略されているケースがあります。これは、通知の目的が国民年金未納者への注意喚起や納付状況の確認であるためです。
厚生年金に関する情報は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認するのが基本です。
自分の厚生年金加入状況を確認する方法
厚生年金がきちんと支払われているか心配な方は、以下の方法で確認できます:
- ねんきんネットに登録し、保険料納付状況を確認
- 勤務先の給与明細で「厚生年金保険料」の控除欄をチェック
- 会社の人事・労務担当者に確認
- 年金事務所に問い合わせて記録を確認
特に転職を繰り返している方や個人事業主から会社員に変更した場合は、記録の漏れがあるケースもあるため、定期的なチェックが重要です。
厚生年金の加入がない可能性があるケース
以下のようなケースでは、実際に厚生年金に加入できていないことがあります:
- 会社が厚生年金適用事業所でない(個人事業主・零細企業など)
- 週の勤務時間が一定以下で対象外になっている
- 会社が社会保険手続きを怠っている(違法)
給与から厚生年金保険料が引かれているのに、実際は未加入というケースも過去には問題となっているため、不安な場合は積極的に確認を。
まとめ:通知の内容だけで判断せず、自分で記録を確認しよう
年金のお知らせに厚生年金の記載がない場合でも、それは一時的な通知の範囲であり、必ずしも未加入という意味ではありません。「ねんきんネット」や会社への確認を通じて、ご自身の年金記録をしっかり把握しましょう。
安心して将来に備えるためにも、定期的な記録チェックを習慣にすることをおすすめします。
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