自動車税のクレジットカード払い、期限ギリギリでも大丈夫？知っておきたい注意点

自動車税の支払い方法として近年一般的になってきたのがクレジットカード決済です。忙しい中でもスマホやパソコンから簡単に支払える便利さがありますが、支払期日の直前に行った場合の取り扱いについては意外と知られていません。この記事では、クレジットカード払いの仕組みと期日直前の対応について解説します。

クレジットカード払いの決済日は即時ではない

自動車税のクレジットカード払いでは、支払いを完了した日＝納付日とは扱われません。実際には決済代行会社が自治体に納付処理を行うまでに数日かかるため、期日当日や前日の支払いは注意が必要です。

たとえば「6月2日が納付期限」の場合、6月1日にクレジット払いを完了しても、そのデータが自治体に届くのが数日後になる可能性があり、期日内に支払ったと認められないこともあります。

東京都や神奈川県、大阪府などの多くの自治体では、「納付期限日の数日前までに支払うように」と注意書きされています。これは前述のような処理のタイムラグを考慮してのものです。

東京都主税局などの公式サイトには、「クレジットカード払いの納付日は、実際の納付処理日であり申込日ではない」と明記されており、特に納期限直前の手続きには注意が必要です。

クレジット払いを利用する場合は、納期限の3営業日前までには支払いを完了するのが安全です。たとえば期限が6月2日（月曜）の場合、5月29日（水曜）までに決済しておくと安心です。

どうしてもギリギリになる場合は、コンビニ支払いや銀行ATM、自治体の窓口での納付を検討した方が確実に納期限内となります。

納付期限を過ぎた場合、延滞金が発生する場合があります。延滞金の発生は自治体によって異なりますが、0.5％〜最大14.6％の割合で課されることもあります。

また、車検の際に未納が発覚すると手続きに支障が出る可能性もあるため、納付証明書の発行タイミングなどにも注意しましょう。

あるユーザーは、期限前日の夜にクレジットカードで納付したものの、後日「未納」となって延滞金が発生したという事例があります。自治体に問い合わせたところ「支払処理日は申込日ではない」と説明され、納付書の再発行が必要となりました。

こうしたトラブルを防ぐためにも、数日余裕をもっての支払いが重要です。

自動車税のクレジットカード払いは非常に便利ですが、納付期限の扱いには注意が必要です。期限ギリギリに手続きすると、納付が間に合わず延滞扱いになる可能性もあります。安全に手続きするには、期限の3営業日前までに完了させるのがベストです。事前に自治体の公式サイトで確認することも忘れずに行いましょう。