海外クライアントからの支払いに備える:ゆうちょ銀行で国際送金を受け取る手順と必要情報

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国際的に活動するクリエイターにとって、海外からの報酬受け取りは珍しくありません。特に初めての場合、国際送金はハードルが高く感じられるかもしれませんが、事前に正しい手順と必要な情報を把握すれば、スムーズに対応できます。この記事では、ゆうちょ銀行で国際送金を受け取る方法を中心に、イラストレーターが安心して取引できるように詳しく解説します。

国際送金とは?日本国内の送金との違い

国際送金は、海外の金融機関から日本の銀行口座へお金を送る手続きです。為替変動や送金手数料が発生する点、送金完了までに数日かかる点が日本国内送金とは異なります。

例として、アメリカの依頼者が米ドルで送金した場合、ゆうちょ銀行では日本円での着金となり、為替レートによって実際の受取額が変動します。

ゆうちょ銀行で国際送金を受け取るには

ゆうちょ銀行は現在、「被仕向送金(海外からの受取)」のみに対応しており、自身で海外送金を行うことはできません。受取にあたっては、以下の情報を送金者に提供する必要があります。

主な必要情報は以下のとおりです。

  • 銀行名(Bank Name):Japan Post Bank Co., Ltd.
  • SWIFTコード:JPPSJPJJ
  • 支店名と番号(記号と番号ではなく、店名・店番号に変換が必要)
  • 口座番号(7桁の番号)
  • 受取人名義(ローマ字表記)
  • 住所・電話番号(ローマ字表記)

例:記号12345-6 番号7891011 → 店名:二三八(店番:238)、口座番号:7891011

送金者側に伝えるときの英文サンプル

送金者が英語話者である場合、以下のように情報をまとめて伝えると分かりやすいです。

Bank Name: Japan Post Bank Co., Ltd.
SWIFT Code: JPPSJPJJ
Branch Name: 〇〇〇 Branch (Branch Code: xxx)
Account Number: xxxxxxx
Beneficiary Name: Your Name (in Roman letters)
Address: Your address in Roman letters

送金にかかる日数と注意点

送金から着金までには通常3〜7営業日ほどかかります。週末・祝日や国際的な送金混雑などによって遅延することもあります。

また、手数料が差し引かれて着金することがあるため、実際の受取額が見積もりより少ない可能性があります。あらかじめ数千円の送金コストを想定しておきましょう。

国際送金の代替手段:PayPalやWiseの活用

ゆうちょ銀行を使う以外にも、PayPalやWise(旧TransferWise)を利用する選択肢もあります。

  • PayPal:世界的に普及しており、相手がアカウントを持っていれば数分で送金可能。為替手数料は高め。
  • Wise:中継手数料が安く、レートも良心的でフリーランスに人気。日本の銀行口座への入金にも対応。

イラストレーターなど単発取引が多い方には、相手が送金しやすいサービスを提示することも大切です。

まとめ:事前準備が国際取引成功のカギ

ゆうちょ銀行で国際送金を受け取る際は、SWIFTコードや正しい口座情報などを相手に明確に伝えることが大切です。あわせて、送金手数料や日数の見込みも理解しておくと安心です。

また、取引相手にとって送金しやすい手段(PayPalやWise)を提示することで、円滑な支払いにも繋がります。最初の1件を丁寧に対応することで、海外との継続的な取引の信頼にも繋がるでしょう。

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