退職後、健康保険の選択肢として、協会けんぽの任意継続か国民健康保険への加入を迷う方は多いでしょう。どちらを選ぶべきかは、保険料や給付の内容、個々の状況によって異なります。この記事では、単身者で30歳以下の方が退職後にどちらを選ぶべきか、任意継続と国民健康保険の違いについて解説します。
任意継続と国民健康保険の違いとは?
退職後に選べる健康保険の主な選択肢は2つあります。
任意継続: 在職中に加入していた協会けんぽに退職後も最大2年間継続して加入できます。ただし、任意継続を選択すると、これまで会社が負担していた保険料の半分も自己負担となるため、保険料は上がる可能性があります。手続きは退職後20日以内に行わなければなりません。
国民健康保険: 退職後に住んでいる市区町村の国民健康保険に加入します。保険料は前年の年収を基に計算され、世帯の人数などに応じて変動します。また、傷病手当金の受給中であれば、国民健康保険の保険料が割引になる可能性もあります。
保険料の違いを比較する
保険料は任意継続と国民健康保険で異なり、どちらが安いかは個々の収入や状況によって変わります。
たとえば、あなたの場合、協会けんぽで支払っていた保険料が月額16,898円でした。退職後は、これに加えて会社が負担していた部分も自己負担となるため、保険料が倍になる可能性があります。具体的な金額は保険組合に確認する必要があります。
一方、国民健康保険は前年の年収に基づいて計算されます。前年の年収が約360万円であれば、市区町村によって異なりますが、保険料は任意継続よりも高くなる場合もあります。ただし、傷病手当金を受給中で収入が少ない場合、減免措置が適用される可能性もあります。
傷病手当金の受給と保険の選択
現在、傷病手当金を受給している場合、保険料の負担が気になるポイントです。傷病手当金は非課税であるため、国民健康保険の保険料計算には含まれません。しかし、任意継続の場合でも、傷病手当金を受給し続けることができるため、どちらの保険を選んでも受給には影響しません。
大切なのは、どちらの保険を選んだ場合でも、傷病手当金を引き続き受け取るために適切な手続きを行うことです。保険料負担を軽減するためにも、詳細な情報を保険会社や市区町村の窓口に確認することをお勧めします。
どちらを選ぶべきか?
任意継続と国民健康保険のどちらを選ぶべきかは、最終的には保険料の負担や今後の収入見通しに左右されます。任意継続は保険料が高くなる可能性がありますが、保険給付や使い慣れた保険である点で安心感があります。一方、国民健康保険は保険料が地域によって異なり、収入に応じた減免措置があるため、保険料が抑えられる場合もあります。
ご自身の収入状況や支出の見通しを立てた上で、どちらが有利かを慎重に判断してください。
まとめ:保険の選択は慎重に
退職後の健康保険は、任意継続か国民健康保険のどちらを選ぶかで将来の負担が変わります。現在の保険料や将来的な収入を考慮し、慎重に判断しましょう。また、傷病手当金の受給が続く場合は、その受給に影響しないよう、適切な手続きを行うことも重要です。
コメント