海外旅行での支払い手段として人気を集めているWise(ワイズ)のデビットカード。特に複数通貨を使い分けるヨーロッパ旅行などでは、Wiseの機能を正しく理解しておくことで、為替コストを最小限に抑えることができます。本記事では、日本円、ユーロ、ポンドなど複数通貨をWiseにチャージして旅行する場合の自動決済の仕組みや注意点を解説します。
Wiseの複数通貨ウォレットとは?
Wiseでは、日本円・ユーロ・ポンドなど50以上の通貨アカウントを一つのアプリ内で持つことができ、それぞれに資金をチャージできます。たとえば、事前に日本円をチャージしてユーロやポンドに両替しておけば、現地での支払い時にその通貨が優先的に使われます。
この「優先的に使われる」仕組みが、Wiseデビットカードを活用する最大のメリットです。
支払い時の通貨は自動判別される
Wiseデビットカードでは、現地通貨がWise内に十分に残高がある場合、自動的にその通貨から支払われます。たとえば、イギリスで支払う際にはポンド残高から、フランスではユーロ残高から引かれます。
特別な設定や通貨選択は不要で、残高がある通貨をWiseが自動で判別し、最も為替コストが安い方法を選んでくれる仕組みです。
通貨が足りない場合はどうなる?
もし現地通貨に十分な残高がなかった場合は、Wise内の他の通貨(たとえば日本円)から自動で両替されて支払いが行われます。これも自動処理で行われるため、決済が拒否されることはありません。
ただし、この場合にはリアルタイムの為替レートで両替が行われるため、事前にレートが良いときに両替しておく方が有利です。
Wiseアプリで確認しておきたい設定
Wiseを使いこなすためには、アプリ内で以下の点を確認しておくと安心です。
- ・使いたい通貨(ユーロ・ポンドなど)に十分な残高があるか
- ・カード設定が有効(カードロックされていない)になっているか
- ・現地通貨での支払いが有効になっているか(デフォルトで有効です)
また、通貨残高の順番や優先順位の設定はできないものの、支払い時に常に現地通貨が最優先される仕組みなので安心です。
実際の使用例:ヨーロッパ旅行編
例えば、ある旅行者が以下のようにWiseを活用しました。
・5月:日本円で5万円をチャージし、2万円分をユーロ、2万円分をポンドに事前両替
・6月:ロンドンでタクシー料金を支払う→Wiseは自動でポンドから決済
・7月:パリのレストランで支払い→自動でユーロから引き落とし
このように、現地での通貨選択を気にせず、事前に準備するだけでスムーズな決済が可能になります。
まとめ:Wiseは通貨ごとの残高管理がカギ
Wiseデビットカードを使ってヨーロッパ旅行をする場合、ポンドやユーロにあらかじめ両替しておけば、現地通貨でスムーズに決済されます。通貨の選択は自動で行われるため、設定の必要はありませんが、十分な残高があるかだけは定期的に確認しましょう。
旅行中の両替コストや為替リスクを抑えるためにも、Wiseの仕組みを正しく理解し、賢く活用してください。
コメント