マイナ保険証で高額療養費制度は使える?国民健康保険に切り替えた後の正しい手続きと注意点

国民健康保険

退職後に健康保険を国民健康保険へ切り替えた場合でも、マイナンバーカード(マイナ保険証)で医療機関の受付が可能かどうか、そして高額療養費制度が適用されるのか、不安に思う方は多いでしょう。この記事では、マイナ保険証と高額療養費の関係、手続きの流れや注意点について詳しく解説します。

マイナ保険証と健康保険の関係

マイナンバーカードと保険証を連携させることで、保険証として使える「マイナ保険証」が利用可能になります。これは、公的医療保険に加入していることが前提です。

つまり、勤務先の健康保険から国民健康保険に切り替えた場合でも、市区町村に保険加入の届け出をし、正しく保険証情報を更新していれば、マイナ保険証は問題なく使用できます。

高額療養費制度とは?マイナ保険証で利用できる?

高額療養費制度は、医療費が一定額を超えた場合に自己負担分が軽減される制度です。これまでは「限度額適用認定証」を事前に取得し病院に提示する必要がありましたが、マイナ保険証があれば、原則として手続きなしで限度額が自動適用されます。

ただし、これは保険証情報とマイナンバーの連携が正しく行われていることが条件です。国民健康保険に切り替えた後に再度マイナンバーとの連携をしていない場合は、病院で読み取っても反映されず、高額療養費の自動適用が受けられない可能性があります。

マイナ保険証が使えないときの対処法

もし病院でマイナ保険証を提示しても認証できない場合は、以下のように対応しましょう。

  • 市役所の窓口で「限度額適用認定証」を発行してもらい、病院へ提出する
  • 事後手続きとして、支払った医療費を「高額療養費」として後日請求する

なお、入院など高額医療が見込まれる場合は、事前に限度額適用認定証を取得しておくことが確実です。マイナ保険証の読み取りに不安がある場合には、念のため紙の認定証も準備しておきましょう。

実例:マイナ保険証でうまくいかなかったケース

ある方は、会社を退職して国民健康保険に切り替えたあと、マイナンバーカードを提示して病院に行ったものの、保険情報が正しく反映されておらず、10割負担での請求を受けました。後日、市役所で認定証を取得し、差額分の払い戻し申請をすることになりました。

このように、マイナ保険証が正しく使えないと手続きが煩雑になる可能性があります。保険情報の連携状況は、マイナポータルで確認できます。

マイナ保険証が使えるかの確認方法

次の方法でマイナ保険証の有効性を確認できます。

  • マイナポータルにログインし、健康保険証情報の確認
  • 市役所で保険証との紐づけがされているか確認
  • マイナ保険証が使える医療機関かどうか事前に問い合わせる

これらを行うことで、医療機関でスムーズに保険証として使用できるかどうかを確認できます。

まとめ:国民健康保険でもマイナ保険証は使えるが、事前確認が重要

国民健康保険に切り替えた後でも、正しくマイナンバーカードと保険証情報が連携されていれば、マイナ保険証は使用可能です。しかし、情報連携のタイミングによっては読み取れないこともあるため、不安がある場合は事前に限度額適用認定証を取得するのが安心です。

高額療養費制度を確実に活用するためにも、マイナ保険証の有効性は自分で確認する習慣を持ちましょう。

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