近年、クレジットカードの不正利用が増加しており、被害に遭う人も少なくありません。カード番号を知らないはずの第三者がなぜ勝手に利用できるのか、また不正利用した相手を特定できるのかについて詳しく解説します。
クレジットカードの不正利用は特定できるのか?
結論から言うと、不正利用の相手を個人で特定するのは困難です。しかし、クレジットカード会社や警察が調査を行うことで、場合によっては特定されることもあります。
カード会社の対応
- 不正利用の発生時、カード会社は利用履歴を調査し、不正利用があった店舗やIPアドレスを特定します。
- 購入された商品の配送先情報が記録されていれば、そこから犯人の手がかりが得られる可能性があります。
- 状況によってはカード会社が警察と連携し、捜査を進めるケースもあります。
警察への相談
被害届を提出することで、警察が捜査を行う場合もあります。ただし、少額の不正利用では捜査が進まないことが多いのが現状です。
なぜカード番号を知らない人が利用できるのか?
クレジットカードが不正利用される主な原因として、以下のようなものがあります。
① フィッシング詐欺
フィッシングメールや偽サイトにカード情報を入力してしまい、第三者に情報が漏洩するケース。
② 情報漏洩・データ流出
ECサイトや企業のサーバーがハッキングされ、顧客のクレジットカード情報が流出することがあります。
③ スキミング
ATMや店舗の決済端末にスキマー(カード情報を盗む装置)を仕掛けられ、カード情報が盗まれることがあります。
④ ダークウェブでの売買
盗まれたカード情報はダークウェブ上で売買され、不正利用に悪用されることがあります。
クレジットカードの不正利用を防ぐために
不正利用を防ぐためには、以下の対策を講じることが重要です。
- 利用履歴をこまめに確認し、不審な取引がないかチェックする
- クレジットカード情報を入力する際は、サイトの安全性を確認する(httpsから始まるURLかどうか)
- 怪しいメールやSMSのリンクをクリックしない
- クレジットカードの不正利用防止機能(ワンタイムパスワード、カード利用通知など)を活用する
- 必要がないカードは解約する、または利用枠を最低限に設定する
まとめ
クレジットカードの不正利用は個人で相手を特定するのは難しいですが、カード会社や警察の捜査によって特定されることもあります。また、フィッシング詐欺、データ流出、スキミングなどさまざまな原因でカード情報が流出する可能性があるため、日常的に対策を講じることが重要です。
もし不正利用を発見した場合は、すぐにカード会社へ連絡し、カードの利用停止や再発行の手続きを行いましょう。
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