e-Taxを利用して所得税の申告を行った後、税務署から届いた修正申告書に対応したものの、納付金が口座から引き落とされない…そんな状況に不安を感じていませんか?この記事では、よくある原因とその対処法についてわかりやすく解説します。
修正申告後に必要な手続きとは
税務署から修正申告書が届く場合、多くは申告内容に軽微な誤りがあるときです。この場合、申告者が署名・捺印・住所記入などの最低限の手続きだけを求められ、その他の修正は税務署が行います。
しかし、この時点で納税手続きが完了しているとは限りません。修正により新たな納付額が生じた場合、別途納付手続きを行う必要があります。
ダイレクト納付が使えるのは「自分で申告した場合」
e-Taxで自ら修正申告を行った場合は、納付区分番号を発行してダイレクト納付で支払い可能です。しかし、税務署側が修正申告を代行した場合、e-Taxと自動連携されず、口座引き落としが行われないケースがあります。
この場合、通常は税務署から納付書が郵送され、金融機関やコンビニでの支払いが必要になります。
よくあるトラブルと確認ポイント
- 納付書が未着(郵送の遅延や住所相違)
- ダイレクト納付の設定が完了していない
- 修正申告分の納税手続きが別扱いであることを見落としている
まずは、税務署に電話して「修正申告後の納付方法」について確認することをおすすめします。納付書が発送済みか、ダイレクト納付の適用可否などが明確になります。
納付が遅れた場合のペナルティは?
万一、納期限を過ぎてしまった場合は、延滞税が発生する可能性があります。ただし、事情がある場合は猶予措置の対象になることもあるため、早めの相談が重要です。
なお、延滞税は納期限の翌日から起算されます。支払いが遅れても1〜2日であれば、金額的な負担は大きくないケースがほとんどです。
実例:修正申告後にダイレクト納付されなかったケース
ある個人事業主がe-Taxで確定申告後、税務署から修正申告書が届き、署名して返送。ダイレクト納付の口座登録を済ませていたが、修正部分の納付が口座から引き落とされなかった。
確認したところ、「税務署が修正入力を行った申告は納付番号が発行されず、別途納付書で対応が必要」とのこと。後日、納付書で納税したことで問題は解消されました。
まとめ:放置せず早めの確認を
e-Taxで修正申告に関わった場合でも、必ずしも納税が自動で完了するとは限りません。修正申告後に口座から引き落としがない場合は、税務署へ確認し、必要に応じて納付書を取り寄せましょう。
納付忘れによる延滞税や督促を避けるためにも、早期の行動が肝心です。ダイレクト納付の設定済みでも油断せず、処理状況は必ずチェックするようにしましょう。
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