ボーナス(賞与)を受け取ると、「どれくらい税金や保険料が引かれるのか」が気になりますよね。今回は、賞与51万円を例に、厚生年金や所得税の概算とその計算方法について、分かりやすく解説します。
厚生年金の計算方法とは?
厚生年金は「賞与にもかかる保険料」です。2025年現在、厚生年金保険料率は18.3%で、このうち半分(9.15%)を従業員が負担します。
51万円の賞与に対する計算式は以下の通りです:510,000円 × 9.15% = 46,665円
つまり、厚生年金保険料として引かれるのは約46,665円です。
所得税の計算は源泉徴収税率表を使用
賞与の所得税は、月給と扶養人数などに基づいた「源泉徴収税率表(賞与用)」を使って計算されます。ここでは扶養なし・月給30万円の方を例にします。
月給30万円・扶養なしの場合の税率は「6.126%」程度です(復興特別所得税含む)。510,000円 × 6.126% ≒ 31,243円
このため、所得税は概算で約31,200円が引かれます。
その他に控除される可能性があるもの
賞与からは、厚生年金と所得税のほかに以下の控除もあります。
- 健康保険料(例:10%程度)
- 雇用保険料(0.6%程度)
例えば健康保険料が10%、雇用保険が0.6%と仮定すると。
健康保険:510,000円 × 10% = 51,000円
雇用保険:510,000円 × 0.6% = 3,060円
上記を合算すると、合計で約13万円前後が控除される可能性があります。
手取りはいくらになる?
合計控除額を以下のように想定します。
- 厚生年金:約46,665円
- 所得税:約31,200円
- 健康保険:約51,000円
- 雇用保険:約3,060円
合計控除額:約131,925円
510,000円 – 131,925円 ≒ 手取り378,000円程度になる見込みです。
まとめ:控除内容を把握して計画的に使おう
賞与からは想像以上に多くの金額が差し引かれますが、これらは老後や万が一の保障に活用される大切な仕組みでもあります。
特に厚生年金や健康保険は将来の給付と密接に関わるので、「損」とは考えずに、自分のライフプランの一部として理解するのがおすすめです。
正確な控除額は勤務先の給与明細や年末調整書類で確認できますので、今回の内容を参考にしつつ、自分の実際の状況と照らし合わせてみてください。
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