「毒親がクレカで借金を作っていた」ーー原因と今からできる対策を弁護士視点で解説

クレジットカード

親があなたの名義(またはあなたの意思に関係なく)でクレジットカードを作り、借金をしていた…という深刻な状況に直面すると、不安や疑問が押し寄せるものです。この記事では、「なぜそのようなことが起きるのか」「どうやって今ある借金を把握すべきか」「今後同じことを防ぐために何ができるか」を整理します。

なぜ「子ども名義」や乱用が可能になるのか

クレジットカードを作る際、18歳以上であることや、本人確認・収入審査などの基準が求められますが、実際には親が補助的に手続き(保証人・つなぎ審査)をしているケースがあります。

たとえば、親があなたの名前で「補助的支援」を表向きに申請し、実際には親が使うという構図が成り立つと、名義上あなたという状態も起こり得ます。こうした名義乱用が放置されていると、あなたが知らぬ間に借金が膨らんでいる可能性があります。

借金を把握するための具体的手順

まず、あなた自身の信用情報を開示請求することから始めましょう。たとえば、有人機関である株式会社CICや全国銀行個人信用情報センターでは、本人の信用情報を確認できます。([参照]法テラス:債務・信用情報ガイド)

次に、クレジットカード会社や保証会社に「この名義でカードが発行されていないか」「利用履歴がないか」問い合わせをすることも有効です。さらに、裁判所での債務整理・保証人調査を検討する段階では、弁護士・司法書士への相談をお勧めします。

親の名義借り・カード乱用を防ぐための対策

●名義変更・カード解約の確認
自分の名義で作られたカードがあれば、すぐにカード会社へ連絡し、名義変更または解約手続きを行いましょう。

●信用情報への条件付記・以上利用通知設定
クレジットカード・ローンの申請があった場合にあなたへ通知が来るよう、信用情報機関やカード会社に「利用通知設定」を依頼できる場合があります。

知り合いに借金を作られていた場合の対応策

名義を勝手に使われていた場合、それは不正利用・詐欺の可能性があります。証拠として■カード申込書写し■利用明細■親との関係を示す文書などを揃えて、行政・警察・弁護士に相談を検討しましょう。

また、既に発生している債務については、あなた自身の支払い義務があるのか、保証人・共同名義人なのかを確認する必要があります。保証人等になっておらず、単に“名義だけ貸した”という状況であれば支払い義務が生じない可能性があります。

まとめ

親名義・クレジットカード乱用による借金を放置すると、あなた自身の信用や生活に重大な影響が及びます。まずは自分の信用情報を確認し、カード発行・利用が無いかを把握しましょう。そのうえで、名義削除・利用通知設定などの予防策を講じることが重要です。もし既に借金があると判明したら、専門家に“あなたの責任の範囲”を相談しながら次の対応を考えてください。

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