これまで利用していた紙の健康保険証が廃止され、7月末でその有効期限が切れるという通知を受けた方も多いかと思います。この記事では、健康保険証が廃止された背景と、今後の医療機関の受診方法、マイナ保険証の活用について詳しく解説します。
健康保険証の廃止はいつから?背景を解説
政府は2024年12月をもって従来の紙の健康保険証を原則廃止し、「マイナンバーカード(マイナ保険証)」への一本化を進めています。すでに2024年7月現在、多くの保険証は「更新なし」となっており、切り替えが必要な状況です。
ただし、急な対応が難しい人への配慮として、2025年12月までは現行の保険証の代わりとなる「資格確認書」の交付も認められています。
7月末で保険証の有効期限が切れる場合の対応
紙の健康保険証の有効期限が7月末で切れる場合、次のいずれかの方法で対応できます。
- すでにマイナンバーカードを取得している人は、マイナ保険証として医療機関で使用
- マイナンバーカード未取得・未連携の場合は、「資格確認書」の発行を保険者に申請
資格確認書は、自治体または所属する保険組合などの保険者に申請することで、無料で発行されます。
マイナ保険証のメリットと注意点
マイナ保険証には以下のようなメリットがあります。
- 医療費の自己負担が軽減されるケースがある
- 過去の薬剤・医療情報の共有がスムーズ
- 転職や転居後の保険証切替が不要になることも
ただし、医療機関側の読み取り機対応が完了していない場合もあり、事前に確認が必要です。
マイナンバーカードを持っていない場合はどうする?
まだマイナンバーカードを持っていない方や、健康保険証としての連携が済んでいない方は、すぐに以下の対応をとることが推奨されます。
- マイナンバーカードの申請(マイナポータルや役所窓口で可能)
- 健康保険証との連携手続き(マイナポータルまたはセブン銀行ATMなどから可能)
また、すぐにカードの取得が難しい場合は、資格確認書を保険者へ申請すれば、医療機関での受診が可能です。
医療機関での受診時に困らないために
健康保険証の切替時期は、医療機関でも混乱が起こりやすくなっています。受診時に以下の点を意識しましょう。
- マイナ保険証が使える医療機関か事前確認
- 資格確認書を忘れずに持参
- 一時的に全額自己負担になる場合、後日清算できるケースもあるため領収書を保管
急病などで準備できなかった場合でも、自己負担で受診し、後から保険者に申請することで一部返還されることがあります。
まとめ
・健康保険証の紙版は順次廃止され、マイナ保険証に移行中
・7月末に有効期限が切れる場合、マイナ保険証または資格確認書で対応
・マイナンバーカードの取得と健康保険証連携は早めに済ませておく
・資格確認書は保険者に申請することで無料で取得可能
・医療機関で困らないために、受診前の確認と事後対応の知識が重要
[参照] 厚生労働省:マイナンバーカードの保険証利用について
コメント