25歳で貯金1,500万円は普通？若年層の貯蓄事情とリアルな実態

近年、若いうちからの資産形成や投資に注目が集まっていますが、25歳で1,500万円の貯金を持っている人はどのくらいいるのでしょうか？本記事では、データに基づいた若年層の貯蓄状況や、実際に貯金1,500万円に達するにはどんな生活が必要かを解説します。

統計データに見る25歳の平均貯蓄額

総務省の家計調査や金融広報中央委員会の調査などによると、20代の貯金額の平均は約130万円〜200万円前後で、中央値では100万円以下というケースも多くあります。つまり、25歳で貯金1,500万円というのは、かなり希少な存在と言えます。

特に社会人歴が3〜5年ほどのこの年代で、生活費や学費の返済などもある中で1,000万円を超える貯蓄があるのは、ごく一部に限られます。

仮に、大学卒業後すぐに働き始め、年収500万円を毎年維持できたとしても、税引後の可処分所得は約400万円前後になります。ここから生活費を差し引いて200万円を毎年貯金しても、7〜8年かかる計算になります。

そのため、実家暮らしで生活費を抑えている、投資で大きな利益を出した、もしくは副業などで高収入を得ているなど、特別な事情がなければ達成は難しいと考えられます。

特徴1：高校卒業後すぐに就職し、10代後半から貯蓄・投資を開始。月10万円以上を数年間積み立てた結果、20代前半で1,000万円台に到達。

特徴2：ITエンジニアなどの高収入職に就き、副業や仮想通貨・株式投資などで利益を得ている。投資スタートが早い。

特徴3：極端なミニマリスト生活を実践し、家計を徹底管理。支出月5万円以下で生活する節約家タイプ。

貯金が多い人に注目が集まりがちですが、それはあくまで例外的なケースです。現在の状況を悲観するのではなく、今後の資産形成プランを立てることの方が重要です。

たとえば、iDeCoやつみたてNISAを活用して月1万円からでも投資を始めれば、10年後には大きな差が生まれます。

SNSなどで「20代で1,000万貯めた」などの投稿を見ると、つい自分と比較して焦りを感じてしまうものです。しかし、大事なのは継続的にコツコツと貯める力をつけることです。

一時的な収入よりも、計画性と継続性が将来の安心につながります。

25歳で貯金1,500万円を持っている人は確かに存在しますが、それは全体の中でもごくわずかです。大半の人がそこまでの貯金を持っていないのが現実です。

大切なのは、今の自分にできることから始めて、将来のために一歩ずつ積み上げていくことです。周囲と比べすぎず、自分の目標に向かって着実に進みましょう。