「貯金しよう」と思っても、気づけばお金を使ってしまっている──そんな悩みを抱える方は少なくありません。今回は「気持ちの問題ではなく、仕組みやテクニックで貯金を守る方法」にフォーカスして、確実に使わない仕組みを作るための具体策をご紹介します。
1. 給与振込口座を分けて先取り自動貯金
まずおすすめしたいのは、収入が入った瞬間に自動で貯金を取り分ける仕組みを作ること。給与が振り込まれる口座とは別に「貯金専用口座」を用意し、定額自動送金を設定しておきます。
例えば、毎月5万円を給料日に自動で別口座に移す設定にすれば、そのお金に手を付ける前に隔離できます。ネット銀行であれば「自動振替機能」があり、手間なく実行可能です。
2. 定期預金や積立預金を活用する
「簡単に引き出せない仕組み」を作るためには、定期預金や積立預金も効果的です。定期預金なら途中解約に手間がかかるため、衝動的な出費を抑えられます。
さらに、給与天引き型の積立預金(職場で導入されていることも多い)を利用すれば、強制的に貯金できます。心理的にも「使えるお金が減った」と感じにくくなります。
3. 貯金口座にキャッシュカードを作らない
人は「使える状況にある」とついお金を引き出してしまいます。そのため、貯金専用口座にキャッシュカードを作らない、ネットバンキングを使えないようにするなど、意図的にアクセスしにくくすることでお金を守ることができます。
どうしても必要になった場合は、時間をかけて移動して手続きを行わなければならないため、衝動的な出費の抑制に役立ちます。
4. 「使ってもよい」お金の範囲を決めて現金管理
逆に、使ってもよいお金は「現金」で管理するのも有効です。1週間の生活費を現金で封筒分けして使えば、「今週の上限」が明確になります。
財布に必要以上の現金を入れない、クレジットカードを封印するなどして、使える金額に制限を設けるだけでも浪費は減らせます。
5. お金の流れを完全に「見える化」するアプリ連携
家計簿アプリと銀行・クレカ口座を連携することで、支出状況をリアルタイムで「見える化」できます。MoneyForwardやZaimなどのアプリは非常に便利です。
「貯金口座の残高は今月もキープできている」と毎月実感することで、お金を守る意識が自然と育っていきます。
まとめ:気持ちではなく、環境と仕組みを変える
貯金を続けるには「強い意志」ではなく「使えない仕組み」が必要です。先取り貯金、アクセス制限、現金管理、見える化──これらを組み合わせれば、無理なくお金を守れる生活が実現します。
まずは1つでいいので、今日から始められる仕組みを取り入れてみましょう。それが、将来の安心につながる第一歩です。
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