高校生で自分名義の銀行口座があるのに、通帳やキャッシュカードを渡してもらえない――。このような状況に不安や不信感を抱く方も少なくありません。特に自分でアフィリエイト収入を得ている場合、そのお金を自分で管理したいと思うのは自然な感情です。今回は、未成年の口座管理に関する親子の役割や、現実的な対処法について詳しく解説します。
未成年名義の口座は基本的に「親の管理下」
ゆうちょ銀行を含め、多くの金融機関では未成年(18歳未満)の口座開設は親権者の同意・同行が必須です。そのため、通帳やキャッシュカードを親が保管しているケースも少なくありません。
これは「信用していないから」というよりも、本人の金銭感覚や責任感がまだ未成熟と判断しているため、というケースが多いです。特に未成年者は契約などに制限があるため、トラブルを避ける意味でも慎重に管理されがちです。
親が通帳を渡さない主な理由
- まだ金銭管理に不安がある
- 貯金目的で勝手に使われたくない
- 親が家計簿や生活費と合算して管理している
- 収入の有無を把握しておきたい
特にアフィリエイトで収入を得ている場合、親が税金のことを気にしている可能性もあります。高校生であっても、年間所得が一定額を超えると確定申告が必要になります。
アフィリエイト収入と親にバレたくない気持ち
「自分で稼いだお金なのに使えない」「親にバレたくない」そう思うのは自然です。しかし未成年の場合、税務上の管理責任は親にあることが多く、無申告になれば親の責任問題になるケースも。
また、収入の内容によっては「副業禁止の校則」や「SNS利用のガイドライン」に抵触する恐れもあります。バレたくないという思いよりも、健全に活動するためのルールを把握しておくことが大切です。
通帳を自分で管理するには?
通帳を自分で持ちたい場合、以下のようなアプローチが効果的です。
- 親に自分のお金の使い道や考えをきちんと説明する
- 毎月の収入・支出を記録した「家計簿」を見せて誠実さをアピール
- 「いくら以上は使わない」「一定額は貯金する」などルールを提示する
親が納得できれば、通帳やカードを一部だけ管理させてもらえるようになるケースもあります。
どうしても自分名義の通帳が欲しい場合の選択肢
18歳以上であれば、本人だけでネット銀行などの口座開設が可能になります。楽天銀行やソニー銀行などは本人確認書類があればスマホで簡単に手続きが可能です。
また、18歳未満であっても祖父母や親戚の理解がある場合、一時的にそちらで管理してもらうという方法もありますが、家族間の信頼と説明が必要です。
まとめ:親との関係をこじらせず、お金の自由を得るには
高校生としてお金の自立を考えるのはとても素晴らしいことです。ただし未成年という立場では、法律や親権者の管理がついてまわるのも事実です。
まずは「自分がしっかりお金を管理できる」という信頼を積み重ねることが、最も近道です。親と丁寧に話し合い、譲歩案を出しながら少しずつ自分の管理権限を広げていくと良いでしょう。
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