近年、コンビニなどの店舗で旧札、たとえば聖徳太子が描かれた一万円札を見かけることは珍しくなりました。しかし、旧札は現在も日本国内で法定通貨として有効です。ただし、それを悪用して偽札を使うリスクも無視できません。本記事では旧札の使用実態と、偽札の判別について解説します。
旧札は今でも使える?
日本では一度発行された紙幣が廃止されていない限り、額面通りの価値を持ち続けます。聖徳太子の一万円札もその例外ではなく、現在でも現金として使えます。ただし、古い紙幣を受け取ったレジ担当者が驚くのは当然で、機械によっては対応していない場合もあります。
そのため、多くの店ではレジに通す前に目視で確認したうえで新札に両替して処理されることがあります。
偽札は本当に見抜けないのか?
「機械を通さなければ偽札でもバレないのでは?」と思われるかもしれませんが、実際にはそう単純ではありません。店舗のスタッフは基本的な偽札のチェック方法(透かし・ホログラム・印刷の凹凸など)を知っている場合が多く、特に高額紙幣では念入りに確認されます。
さらに、銀行や大手店舗では専用の紙幣鑑定機が導入されており、見た目だけでごまかすのは極めて困難です。
レジでの対応:旧札の扱い方
旧札を使おうとしたとき、店舗によっては以下のような対応がなされることがあります。
- レジで使用不可として断られる
- 新札に両替後、再度決済を行う
- 責任者に確認が必要とされる
このような手順を経ることで、旧札の扱いに慎重さが求められ、偽札のリスクも抑えられているのです。
偽札を使ったらどうなる?
知らずに偽札を使用した場合でも、その紙幣が偽造であれば没収され、損失を被ることになります。また、故意に使ったと判断された場合は「通貨偽造・変造の罪」に問われ、無期または3年以上の懲役という重い刑罰が科される可能性もあります。
偽札を発見した場合は、すぐに店舗責任者または警察に連絡しましょう。
安全に旧札を使うには
旧札は銀行で新札と交換できます。もし手元に旧札があって使いにくいと感じたら、金融機関で両替を依頼するのが安心です。また、収集価値がある可能性もあるため、査定を受けてみるのも一つの方法です。
ネットオークションや古銭店などではプレミアム価格で取引される場合もあります。
まとめ:旧札は使えるが、リスクと責任もある
旧札を使用すること自体は合法ですが、偽札のリスクがあるため慎重な取り扱いが求められます。偽札を防ぐ仕組みは店舗レベルでも整っており、簡単にすり抜けられるものではありません。正しい知識を持って、安全・安心な取引を心がけましょう。
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