加入中の幹事損保から一方的に解約を求められた場合、代理店としてどのように対応すべきか不安になることもあるでしょう。本記事では、そんな場面でも安心して対応できるためのステップと実例を解説します。
幹事損保から解約通告が来る理由とは？
まずは解約通告が来る主な理由を整理してみましょう。背景を理解すれば、今後の対応がスムーズになります。
- 販売実績不足：一定の契約数や保険料収入が得られない場合。
- 取扱基準の変更：幹事が取り扱い停止商品を決定したケース。
- 信頼関係の問題：支払いトラブルなどが契約解除の原因になることも。
代理店としてはまず、解約理由を正確に把握することが重要です。
乗合損保への切り替えはできる？基本ルール
幹事損保から契約が解除された場合でも、一定条件の下で乗合損保による募集は可能です。そのポイントを押さえましょう。
- 幹事との契約内容に《独占販売条項》がないこと
- 乗合先の損保に契約継続の合意を得る
- 既契約客に事前案内し理解を得る
つまり、乗合へ切り替えるには、条項確認と代替先選定・同行案内が鍵です。
乗合保険へ移行する具体的な流れ
以下は、代理店が実務対応する際の流れをまとめた例です。
- 幹事損保との契約書をチェックし独占条項の有無を確認
- 解約通告書を受け取ったら、乗合損保の候補をピックアップ
- お客様へ乗合案内を実施し同意を得る
- 新しい乗合損保と提案・契約手続を進める
この流れを押さえておけば、混乱することなく移行できます。
実例：A代理店の乗合切替対応経験
A代理店では、自動車保険の幹事損保から販売停止の通知がありました。
代理店は独占条項なしと判断し、うち3社の乗合損保に提案書を提出。契約者には対面で説明し、希望者90%が別の保険会社への切り替えを選びました。
弁護士対応やトラブル回避のポイント
万が一、幹事側が独占条項に基づく契約継続を主張する場合や、顧客が混乱しクレームになるケースがあります。
その場合は契約書を再度確認し、必要に応じて顧問弁護士と協議することをおすすめします。
まとめ：代理店が取るべき5つのステップ
① 幹事との契約内容を確認する
② 乗合候補の保険会社を選定する
③ 顧客へ丁寧な説明・同意を得る
④ 乗合損保との契約手続きを進める
⑤ 必要に応じて契約書・法務対応も視野に入れる
これらを踏まえれば、幹事からの解約通告時でも混乱せず、顧客へのフォローも万全な対応が可能です。
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