ATMで通帳記帳をしていると、ある日「記帳できません」や「通帳繰越が必要です」と表示されることがあります。多くの方が「このままATMで繰越処理できるの?」「新しい通帳は自動で出てくるの?」と疑問を抱きがちです。本記事では、ATMでの通帳繰越がどこまで対応しているのかを、銀行ごとの対応も含めてわかりやすく解説します。
通帳繰越とは?なぜ必要になるのか
通帳には記帳できる行数に制限があり、使い続けていると最終ページまで記入されてしまいます。これ以上記帳できない状態を「通帳満行」と呼びます。満行になると新しい通帳に繰り越す必要があり、それが「通帳繰越」です。
繰越処理をしないままでは記帳ができなくなるため、定期的に記帳を行う方は必ず対応が必要になります。
ATMで自動的に新しい通帳が出てくるのか
結論から言うと、一部の銀行ではATMで自動繰越に対応していますが、すべての銀行が対応しているわけではありません。
以下は主な銀行の対応例です。
銀行名 | ATMでの自動繰越 |
---|---|
三井住友銀行 | 対応済み(新通帳がATMから発行される) |
みずほ銀行 | 一部のATMで対応 |
三菱UFJ銀行 | 対応なし(窓口対応が必要) |
ゆうちょ銀行 | 非対応(窓口での繰越のみ) |
ATMに通帳を入れた際に「繰越を行いますか?」と表示され、自動的に新しい通帳が発行される仕様になっている場合もあります。
ATMで繰越できない場合の対処法
ATMが繰越に対応していない場合は、銀行の窓口で通帳を繰越する必要があります。その際には本人確認書類(運転免許証など)が必要になることがあります。
なお、通帳が古すぎる場合や、IC通帳でない場合はATMでも対応できないことがありますので、事前に銀行のサポートセンターに確認すると安心です。
繰越後の旧通帳の扱いに注意
繰越後の旧通帳は破棄せず、大切に保管しましょう。過去の取引明細を確認したい場合や確定申告などに必要となる場合があるからです。
また、新通帳に前通帳の残高や直前の記帳内容が反映されないこともあるため、記帳済の内容を確認できる状態で旧通帳は手元に残しておくのが望ましいです。
まとめ:ATMでの通帳繰越は銀行ごとに異なる
ATMでの通帳繰越は便利ですが、すべての銀行で自動的に新通帳が発行されるわけではありません。事前にご自身が利用している銀行の対応状況を調べることが大切です。
もしATMでの繰越ができない場合は、迷わず窓口へ行き、繰越処理を依頼しましょう。今後は通帳レスサービス(ネット通帳)を選択することで、繰越不要の管理も可能になります。
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