キャッシュレス決済の普及により、便利さと同時に新たな詐欺手口も増加しています。特に近年では、PayPayなどの決済アプリを使ったにもかかわらず「別口座への振込を依頼される」ケースが報告されています。本記事では、そのような不審な請求に直面した際の対応策と、被害を防ぐためのポイントを解説します。
PayPay決済後に銀行振込を求められるケースとは
通常、PayPayでの決済が完了していれば、追加で銀行振込を求められることはありません。それにもかかわらず「振込が必要」などと案内される場合は、詐欺の可能性が非常に高いです。
例えば、支払い完了後に「振込が確認できない」「決済エラーが発生した」などの理由で、みずほ銀行の口座やその他の個人名義口座に送金を促すメッセージが届く事例が見られます。
詐欺かどうかを見極めるチェックポイント
- 支払い済みにもかかわらず追加請求されている
- 銀行振込先が個人名義である
- メールやSMS、SNS経由で振込先が通知される
- 支払い内容や理由が不明確
これらのうち1つでも当てはまる場合は、詐欺である可能性を疑いましょう。
過去の実例:PayPay詐欺の手口
過去には、「PayPay決済を確認できなかった」と偽り、LINEやメールで「みずほ銀行◯◯支店・口座番号×××」への振込を依頼される詐欺が報告されています。この口座は実在していても、詐欺グループが用意した受け取り専用口座であるケースが多く、振り込んでしまうと資金回収が困難になります。
実際に消費生活センターや警察庁にも、類似の被害相談が寄せられています。
被害を防ぐためにできること
- 決済完了の確認はアプリ内の履歴でチェック
- 知らない口座へ振込指示があった場合は、まず販売元に連絡
- 少しでも不安を感じたら、警察庁・サイバー犯罪対策や国民生活センターに相談
PayPayの公式サイトでも、不審な請求やトラブル時の相談窓口が案内されています。
うっかり振り込んでしまった場合の対処
万が一、指示通りに銀行口座へ振り込んでしまった場合は、すぐに以下の行動を取りましょう。
- 振込先の銀行に連絡し、誤振込として調査依頼
- 最寄りの警察署へ被害届の提出
- PayPayカスタマーサポートに報告
できるだけ早く対応することで、資金の一部を取り戻せる可能性が高まります。
まとめ:決済後の追加請求には要注意
PayPayなどのスマホ決済は便利ですが、悪用された場合の被害も深刻です。正規の手続きを踏んだ後に「振込」を要求された場合は、詐欺の可能性が高いと考え、冷静に対処しましょう。
不審に思ったら一人で判断せず、家族や専門窓口に相談することが、被害を未然に防ぐ最善の方法です。
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