同棲を始める際に避けて通れないのが「生活費の分担問題」。お金の話はセンシティブですが、事前にしっかりと話し合っておくことが、長く続く関係のカギとなります。この記事では、家賃・光熱費・食費を中心とした生活費の分担方法や、貯金の仕方、カップルで納得できる家計管理のポイントをわかりやすく紹介します。
同棲カップルの生活費の平均と目安
まず気になるのが「みんなはいくらくらい負担しているの?」という点。実際、同棲カップルの平均生活費は月15〜20万円が相場と言われています。家賃が8万〜10万円、光熱費が1〜2万円、食費が4〜5万円という内訳が多く、その他日用品や交際費なども含めると20万円程度になるケースも珍しくありません。
このうちの負担割合は、「折半」や「収入に応じた比率」で分けるスタイルが主流です。
10万円の負担は多い?少ない?
「月10万円」をパートナーからもらうことを想定している場合、家賃や光熱費、食費の合計が20万円前後であれば、これはちょうど折半にあたります。しかし、相手の収入に対して大きすぎると感じる場合は、金額ではなく「割合」で話し合うのがベターです。
例:あなたの収入が月25万円、彼の収入が月20万円であれば、合算収入45万円のうち、彼が約44%を稼いでいることになります。この比率を基に生活費を分担すれば、彼の負担は8.8万円程度が妥当となります。
おすすめの生活費分担スタイル
- 完全折半方式:支出をすべて2で割り、お互い同額を出し合うスタイル。収入差がないカップルにおすすめ。
- 収入比率方式:収入に応じて分担。収入差が大きい場合でも不公平感が少ない。
- 費目別負担方式:家賃は彼、食費や光熱費は自分など、役割を決めて担当するスタイル。管理がしやすくなる。
どの方法が合うかは2人の価値観次第なので、試しに1〜2ヶ月運用して見直す柔軟性も大切です。
生活費以外の「貯金」の扱い方
同棲中の貯金方法としては、次のようなスタイルがあります。
- 生活費の残りを共通口座へ貯金:毎月一定額を共通の口座に貯め、将来の結婚資金や旅行費に充てる。
- 別途「共通貯金費」を設定:生活費とは別に、毎月1〜2万円ずつ積立てる仕組みを作る。
- 家計アプリで透明化:「OsidOri」や「Zaim」などのカップル向け家計管理アプリを使えば、お互いの負担や貯金状況が明確になります。
共通の目的を持って貯金をすることで、金額に関わらず信頼関係が深まります。
トラブル回避のためのルールづくり
お金に関するトラブルを防ぐには、あらかじめ以下のようなルールを話し合っておくことが重要です。
- 生活費の支払い方法(口座引き落としか現金か)
- 急な出費(家電の買い替え、来客用の費用など)の分担ルール
- 結婚後の資産の扱い(同棲時代の貯金はどちらのものか)
一度決めたら「話し合いをしない」という状態にならないよう、定期的に家計について確認し合う時間を持つのもおすすめです。
まとめ
同棲生活における生活費の分担は、単純な「金額」だけでなく「納得感」や「持続性」が重要です。10万円という数字が多いかどうかは、家計全体や収入バランスによって変わります。お互いの負担感を減らしつつ、将来の目標に向かって一緒に進める仕組みを整えることで、同棲生活をより安心で快適なものにすることができるでしょう。
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