お子さまの進路変更により、急遽私立大学進学を目指すことになった場合、限られた期間での資金準備が求められます。特に、学資保険だけでは4年間の学費を賄えない場合、効率的かつ安全な貯蓄方法を検討することが重要です。
私立大学の学費目安と必要な貯蓄額
私立大学の学費は、文系で約400万円、理系で約500万円が一般的です。学資保険で初年度分をカバーできるとしても、2年目以降の学費として約300万円以上の資金が必要となります。3年半でこの金額を準備するには、毎月8~10万円の積立が目安となります。
定期預金の活用
定期預金は、元本保証があり、リスクを避けたい方に適しています。現在の金利は0.025%程度と低めですが、確実に資金を貯める方法として有効です。毎月の積立が可能な積立定期預金を利用することで、計画的な貯蓄が可能となります。
例えば、毎月10万円を3年半(42ヶ月)積み立てると、利息を除いても420万円の資金を準備できます。これは、2年目以降の学費に充てるには十分な金額です。
個人向け国債の利用
個人向け国債(変動10年型)は、元本保証があり、定期預金よりも高い金利が期待できます。2025年4月時点での金利は0.92%です。購入から1年経過すれば中途換金も可能で、元本割れのリスクがありません。
ただし、毎月の積立ができないため、ボーナスなどのまとまった資金がある場合に適しています。定期預金と併用することで、リスクを分散しながら効率的な資金運用が可能です。
新NISAの活用
新NISAは、年間120万円までの投資が非課税となる制度で、長期的な資産運用に適しています。リスクはありますが、運用期間が長ければ安定したリターンが期待できます。
ただし、3年半という短期間での運用では、元本割れのリスクも考慮する必要があります。リスクを取れる余裕がある場合に限り、資産の一部を新NISAで運用することを検討してください。
学資保険の見直し
既に加入している学資保険の内容を確認し、必要に応じて見直すことも重要です。返戻率や満期時期を再確認し、追加での保険加入や増額を検討することで、より多くの資金を準備できます。
まとめ
3年半で私立大学の2年目以降の学費を準備するには、毎月8~10万円の積立が必要です。定期預金や個人向け国債を中心に、安全性の高い金融商品を活用することをおすすめします。リスクを取れる場合は、新NISAを併用することで、効率的な資金運用が可能です。早めの計画と実行が、お子さまの進路実現に向けた大きな一歩となります。
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