B型作業所利用者が銀行口座を開設する際の職業欄の書き方と注意点

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福祉作業所(B型作業所)に通う利用者の中には、これまで現金で受け取っていた工賃が振込に切り替わることをきっかけに、銀行口座の開設が必要になるケースもあります。特に職業欄の記入方法に戸惑う方も多いため、この記事ではその書き方やポイントを詳しく解説します。

B型作業所とは?制度の基本をおさらい

B型作業所は、障害のある方が就労訓練を行いながら、工賃を受け取ることができる福祉サービス施設です。雇用契約は結ばない「非雇用型」の支援であり、一般的な労働者とは異なる立場で作業に参加しています。

そのため、銀行口座開設時に「会社員」や「アルバイト」といった通常の職業を記入することに不安を感じる方も多いです。

職業欄は何と書けば良い?代表的な記入例

多くの銀行では、職業欄に以下のような選択肢が提示されています。その中で、B型作業所に通っている方に適しているとされる記入は次のとおりです。

  • 「無職」や「その他」を選択し、備考欄に「福祉作業所通所」と記入
  • 「自営業」や「パート・アルバイト」として記入することも、銀行によっては許容される場合があります

たとえば、ゆうちょ銀行や地方銀行では「職業:その他」「備考:福祉作業所利用」として登録できた事例があります。

銀行窓口での対応はどうすれば良い?

職業欄の記入に不安がある場合は、事前に窓口で相談するのが最も確実です。福祉施設に通っており、工賃の振込に使いたいことを伝えれば、多くの金融機関で適切に対応してくれます。

場合によっては、作業所の職員が同行してくれることもあり、安心して手続きを進めることができます。

本人確認書類や印鑑の準備も忘れずに

銀行口座を開設する際には、本人確認書類(マイナンバーカード、障害者手帳、健康保険証など)が必要です。印鑑を求められる場合もあるので、事前に確認しましょう。

もしご本人の意思表示や記入が難しい場合は、後見人や家族などの支援が必要になることもあります。

振込工賃の受け取りに備えるために

振込制度が導入されることで、より安全に確実に工賃を受け取れるようになります。その一方で、ATMの操作や通帳管理が不安な方には、サポート体制が重要です。

作業所のスタッフに相談したり、支援員に付き添ってもらいながらATM操作を練習するなど、日常生活に役立つ力を身に付ける良い機会にもなります。

まとめ:職業欄は「その他」や「福祉作業所通所」として対応しよう

B型作業所に通う方が銀行口座を作る際、職業欄には「無職」や「その他」を選び、「福祉作業所通所」と記入するのが一般的です。銀行によって対応が異なる場合もあるため、窓口での事前相談が安心です。

必要書類や手続きの準備を整えておけば、工賃の振込受取にもスムーズに対応できます。困ったときは、作業所スタッフや家族と協力しながら進めていきましょう。

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