健康保険証の手続きを行った後、実際のカードが届くまでには時間がかかることがあります。その間に病院にかかる必要が出た場合、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。この記事では、マイナンバーカードを健康保険証として利用する方法や、手続き中に医療機関で困らないためのポイントを詳しく解説します。
マイナンバーカードの保険証利用とは?
マイナンバーカードを健康保険証として利用するには、事前のオンライン登録が必要です。これは「マイナポータル」や「セブン銀行ATM」などを通じて行え、1回の登録で今後すべての医療機関での保険証利用が可能になります。
登録が完了すると、健康保険証が手元にない期間でも、マイナンバーカードをかざすことで保険資格の確認ができます。これにより、保険証の到着を待たずに医療機関を受診することが可能になります。
マイナ保険証が使える医療機関は限定される?
マイナンバーカードによる保険証利用(いわゆる「マイナ保険証」)は、対応している医療機関や薬局に限られます。厚生労働省の公式サイトやマイナポータルでは、対応施設の一覧を検索できる機能があります。
たとえば、都内の大手病院やチェーン薬局はほとんどが対応済みですが、個人開業のクリニックなどでは未対応の場合もあるため、事前確認が安心です。
保険証未発行期間の医療費はどうなる?
健康保険証が未発行の期間中に医療機関で保険診療を受けた場合、一時的に医療費の全額(10割)を支払う必要が生じる場合があります。ただし、後日保険証が発行された後に「療養費の払い戻し申請」を行うことで、保険適用分の7割(または9割)が返金されます。
マイナ保険証を使えば、このような一時立替の負担を軽減できるため、手続き中の利用価値は高いと言えるでしょう。
マイナンバーカードの登録手続きはすぐできる?
マイナンバーカードの健康保険証利用登録は、スマートフォンまたはPCから「マイナポータル」にアクセスし、マイナンバーカードと暗証番号(数字4桁)を使ってログインすれば、5分程度で完了します。
また、セブン銀行ATMや一部の市区町村窓口に設置された端末でも登録が可能です。登録完了の確認はマイナポータル上で即時に反映されます。
実例:手続き中でも安心して通院できたケース
会社を退職して国民健康保険の手続きをしたAさんは、保険証が届く前に風邪をひいて受診が必要になりました。あらかじめマイナンバーカードを保険証として登録していたため、保険証が手元になくてもスムーズに受診でき、通常通り3割負担で済みました。
また、別のケースではマイナ保険証非対応のクリニックを利用したBさんが、一旦全額自己負担したものの、保険証到着後に市役所で払い戻し手続きを行い、自己負担分の7割が返金されました。
まとめ:マイナンバーカード登録で医療不安を減らそう
健康保険証の発行には時間がかかることがありますが、マイナンバーカードをあらかじめ保険証として登録しておけば、手続き中でも多くの医療機関でスムーズに受診できます。
「保険証がまだ届かないから病院に行けない」といった不安を感じないためにも、早めに登録を済ませ、いざという時に備えておくことをおすすめします。
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