10年以上前に加入した医療保険を継続するべきか、解約や見直しをするべきか、物価高の中で悩む方が増えています。特に30代から契約し、40代を迎える今こそ、保険内容と家計のバランスを考えるタイミングです。本記事では、終身医療保険の見直しについて、保険内容・コスト・家庭状況の観点から解説します。
終身医療保険の特徴と現在の契約内容を再確認
終身医療保険は、契約期間が一生涯である一方、保険料の支払いは60歳までなどの期間限定という特徴があります。今回のケースでは、夫婦合計で月額7,700円で以下のような補償がついています。
- 入院給付金:1日5,000円
- 通院給付金:1日3,000円
- 7疾病入院延長給付:1日5,000円
- 妻のみ:女性疾病入院給付金1日5,000円
- 死亡給付金(払込完了後):15万円
- 先進医療特約付き
このように内容は比較的充実しており、特に女性に特化した補償や先進医療への対応がある点は評価できます。
医療保険の継続か見直しかを判断するチェックポイント
保険の見直しを検討する際にチェックすべきは、以下の3つのポイントです。
- ① 医療費の自己負担に耐えられるか
公的医療保険制度(高額療養費制度など)を活用すれば、大病でも自己負担は月10万円以内程度で済むケースが多いです。 - ② 加入時と現在の健康状態
すでに持病がある場合、新しい保険に入り直すのは難しいかもしれません。 - ③ 他の貯蓄・保障とのバランス
貯金がしっかりある、または生活防衛資金が十分に確保できているなら、保険に頼らず解約も選択肢です。
支出見直しとしての医療保険の優先順位
医療保険は生活必需品とは異なり、緊急度が低いため、支出削減の対象になりやすいです。ただし、保険料払込済み後に一生涯保障が続くというメリットも無視できません。支出を減らす場合でも「減額」や「保障内容のスリム化」などの見直しをまず検討しましょう。
たとえば、「通院保障を削る」「先進医療特約は残す」など、柔軟なカスタマイズが可能な保険会社もあります。
実例:保険を見直して家計改善した家庭の事例
40代夫婦・子ども2人の世帯では、月額1万円超の保険料を支払っていましたが、ファイナンシャルプランナーに相談し、保障を必要最低限にスリム化。月額3,500円程度に削減し、その差額をつみたてNISAに充当することで資産形成を開始しています。
このように、保険を見直すことで月5,000円以上のキャッシュフロー改善につながるケースもあります。
保険解約の前に「無料相談」を活用しよう
いきなり解約を決断するのではなく、保険ショップやFP(ファイナンシャルプランナー)による無料相談を活用しましょう。第三者視点で今の保険が本当に必要か、保障が重複していないかを整理してくれます。
特に10年以上前の契約は、現在の医療事情や保険商品の進化に合っていない可能性もあります。
まとめ:保険料と家計のバランスを見直す最適なタイミング
今は物価高の影響で固定費の見直しが必要な時期。終身医療保険の内容は一定の価値があるものの、家計の余裕と保障のバランスを見て判断することが大切です。「継続・解約・見直し」どの選択にもメリット・デメリットがあるため、まずはプロへの相談を経て、納得感のある決断をすることをおすすめします。
コメント