転職や退職時に、給与明細を確認すると、退職月にも関わらず社会保険料(厚生年金など)が引かれていることがあります。特に、退職月に関しては、社会保険料が引かれないと思っている方も多いですが、実際にはどうなっているのでしょうか。今回は、退職月と転職月の厚生年金や社会保険料の処理について、疑問点を解消していきます。
1. 退職月に社会保険料が引かれる理由
退職月に社会保険料が引かれるのは、前月分の社会保険料が給与に反映されるためです。日本の社会保険料は、基本的に前月分を翌月の給与で徴収するシステムになっています。ですので、たとえ退職していても、前月分の保険料が給与から差し引かれます。このため、退職月でも給与明細に社会保険料が記載されることがあります。
2. 転職先での社会保険料の取り扱い
転職先のB社でも、厚生年金や社会保険料が引かれるのは通常のことです。転職先のB社が新たに社会保険料を徴収し始めるため、前職のA社で引かれた社会保険料とは別に、新たに転職先での社会保険料が引かれることになります。転職先での社会保険料の引き落としは、転職後の給与からとなり、転職月に給与が支払われる場合、給与明細にその分が反映されます。
3. 退職月の厚生年金の天引きは前月分
退職月に引かれる厚生年金を含む社会保険料は、基本的に前月分のものです。例えば、7月に退職した場合、6月分の社会保険料が引かれます。退職月の給与明細を確認して、どの月分の保険料が引かれているのかを確認することが重要です。退職後に社会保険料の未払いがないかチェックすることをお勧めします。
4. 確認が必要な場合
もし退職月や転職月に引かれた社会保険料が不明瞭な場合や、不安に感じた場合は、転職先の人事部門や前職の給与担当者に確認をすることをお勧めします。給与明細を確認し、引かれた保険料が前月分であること、そして転職先で新たに引かれる保険料がどのように設定されているかをしっかり理解しておくことが大切です。
まとめ
退職月でも前月分の社会保険料が引かれるのは一般的な処理です。転職月には、新たに転職先での社会保険料が引かれるため、複数の給与明細を確認することが重要です。不明点があれば、各企業の人事部門や給与担当者に確認をして、安心して新しい職場での給与処理を進めましょう。
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