中学生が貯金から趣味にお金を使うのはアリ？後悔しないお金の使い方ガイド

お年玉やお小遣いをコツコツ貯めて39万円もの貯金を持っている中学生は、かなりしっかり者です。しかし、そんな中でも「趣味にお金を使いたいけど罪悪感がある」という気持ちは、多くの人が一度は感じるもの。この記事では、お金を使うことの意味やバランス、後悔しないための考え方をわかりやすく紹介します。

お金を使うこと＝悪いことではない

お金を使うことに罪悪感を抱くのは、「貯めること＝良いこと」「使うこと＝悪いこと」という極端なイメージがあるからかもしれません。でも、お金は使ってこそ価値が出るものです。自分の心が満たされたり、学びが得られたりするなら、それは価値ある支出と言えます。

たとえば、読みたい漫画を買って気分転換になったり、新たな知識を得られたりするなら、それは十分に「良い使い方」と言えます。

現在の貯金が39万円で、使いたい金額は3万円。これは全体のわずか7〜8%程度です。もし3万円使っても36万円残ります。この金額があれば、将来急に欲しいものができた時にも対応できる十分な余力があります。

つまり、使う金額と全体のバランスを見れば「今使っても無理はしていない」と判断できます。

お金を使うときに大切なのは、何にどれだけ使うかの「優先順位」です。例えば漫画を10冊まとめて買うより、「まず5冊買ってみて、本当に全部読みたいか」を確認するのもひとつの方法です。

また「趣味用のお金は月◯円まで」「今月は1万円だけ使う」といった予算枠を設けると、使いすぎを防げるだけでなく、「この範囲で楽しもう」と前向きにお金を使えるようになります。

家計のことを思いやる気持ちはとても素晴らしいです。でも、お年玉やお小遣いは基本的に自分のお金として使えるもの。家計に負担をかけない範囲で、節度をもって楽しむのは問題ありません。

それでも心配な場合は、「貯金の半分は手をつけない」と決めたり、「一部を家族へのプレゼントに使う」など工夫することで、気持ちのバランスをとることもできます。

中学2年生のAくんは、貯金を3万円崩してゲーム機を購入。「ずっと欲しかったから、大事に使うし、勉強も頑張ろうと思えた」と語っていました。

また別のBさんは、「1万円分の漫画を買ったけど、読み返しても面白くない本もあってちょっと後悔。今は中古で買うようにしてる」といった声も。使ってみて気づくことがあるのも、お金の使い方を学ぶ良い機会です。

貯金を守ることも大切ですが、「使う経験」も大切です。大事なのは、バランスと納得感。3万円を自分の楽しみや成長に使えるなら、それは有意義な投資です。

無理のない範囲で、自分のためにお金を使う経験は、将来の金銭感覚を育てる第一歩になります。