自賠責保険の仕組みと契約年数による変動の真実とは?

自動車保険

車やバイクを所有している人なら誰しも加入する「自賠責保険」。しかし、その保険料について「契約年数が長くなると高くなるのか?」「同じ保険を続けていると損なのか?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、自賠責保険の料金体系とその仕組みについてわかりやすく解説します。

自賠責保険とはどんな保険か

自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、車やバイクを運転中に第三者(人)にケガをさせた場合の最低限の補償を目的とした国の制度による強制保険です。

保険の性質上、契約期間を長くしたからといって補償が拡大するわけではありません。また、任意保険とは異なり、事故歴や契約年数によって保険料が割引されたり割増されることも基本的にはありません。

保険料は年数でどう変わる?

自賠責保険の保険料は、車種契約期間によって決まっています。契約年数が増えるほど1年あたりの単価は少し安くなります。

例えば、2024年度の普通車の保険料(沖縄・離島を除く)は以下の通りです。

契約期間 保険料(例)
12か月 15,520円
24か月 25,830円
36か月 34,820円

このように、契約期間を長くすることでトータルの保険料は増えますが、年単価としては割安になります。したがって、契約年数が増える=損するということではありません

保険料が「上がる」と感じる理由

「契約年数が経つと保険料が上がる」と感じる人がいる背景には、社会情勢や制度改定による保険料の見直しが影響しています。

  • 事故の増加による保険金支出の増加
  • 制度改定による補償内容の変更
  • 経済的要因(医療費の上昇など)

これらによって、数年おきに保険料が改定されるため、同じ契約期間でも「昔より高くなった」と感じるケースがあるのです。

継続していると損になるのか?

自賠責保険は、継続年数によって割増されるような制度は存在しません。継続していても不利になることは一切ないと言えます。

ただし、任意保険と異なり「無事故割引」や「等級制度」はないため、任意保険のように契約年数が長いことで得をするという点はありません。

任意保険との併用も検討しよう

自賠責保険だけでは、事故の相手への補償は最大でも3,000万円(死亡時)と限られています。車両損害や自分自身のけがの補償は対象外です。

そのため、多くの人は任意保険と併用して補償の不足分をカバーしています。保険料の比較をしたい場合は、代理店や保険比較サイトを利用して相見積もりを取るとよいでしょう。

まとめ:自賠責保険の継続で損はしない

自賠責保険は、年数に応じて保険料が割高になる制度ではありません。年々の保険料の違いは、制度変更などが理由であって、契約者個人の契約年数に基づくものではありません。

長期契約で年単価を抑えたり、任意保険とのバランスをとることで、より安心・お得な保険管理が可能になります。ぜひ、ご自身の利用状況にあった保険の組み合わせを検討してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました