「マスターカードを作りたいけど、三菱UFJとか三井住友とか色々ありすぎて混乱する…」そんな疑問を持つ方は多いでしょう。特に、海外旅行を目的にカードを発行する場合、どの発行会社を選ぶべきか、そして海外利用時のトラブルをどう回避するかは大切なポイントです。この記事では、発行会社の違いやマスターカードの選び方、海外利用で気をつける点をわかりやすく解説します。
そもそも「マスターカード」とは何か?
マスターカードとは「国際ブランド」の一つで、Visa・JCB・アメックスなどと並ぶ世界的に使えるカードネットワークのことです。つまり、「マスターカード=決済インフラ」であり、カード自体を発行しているわけではありません。
実際のカード発行は、三菱UFJニコス、三井住友カード、楽天カードなどの「カード発行会社(イシュアー)」が行っており、彼らがマスターカードブランドのライセンスを借りて発行しているという仕組みです。
三菱UFJマスターカードと三井住友マスターカードの違い
どちらもマスターカードとしての機能は同じですが、発行会社によって以下のような違いがあります。
項目 | 三菱UFJニコス | 三井住友カード |
---|---|---|
年会費 | 学生無料・社会人1,375円など | ナンバーレスカードなどは永年無料も |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険付きが多い | 条件付きで保険適用 |
サポート | 大手銀行系の安心感 | Vpassアプリでの利便性 |
どちらを選んでも海外での利用自体には問題ありませんが、年会費やサポートの内容、ポイント還元の有無などで選ぶと良いでしょう。
海外旅行に最適なマスターカードの選び方
海外での使用を目的にする場合、以下のポイントを重視しましょう。
- 海外旅行保険が自動付帯:渡航するだけで保険が効くタイプがおすすめです。
- 不正利用検知システムの優秀さ:不正利用を迅速に検知し、止めてくれる仕組みのある発行会社を。
- 現地サポートの有無:盗難や紛失時に24時間対応してくれるサポートセンターがあると安心です。
「安全システムで止められる」とは?実際どう対処する?
よくあるのが、海外で急にカードが使えなくなるケース。これは、発行会社が「不正利用かも」と判断し、セキュリティロックをかけるために起こります。
対策としては、出国前にカード会社へ「旅行期間と渡航先」を連絡しておくことが効果的です。また、三井住友カードのVpassアプリなどでは、カード利用制限の一時解除も可能です。
実例:ヨーロッパ旅行時にマスターカードを活用したケース
旅行好きのCさんは、三井住友NLマスターカードを使ってイタリアへ渡航。事前にVpassアプリから「海外利用通知」をONに設定し、出国前にコールセンターに渡航予定を伝えていました。
結果、現地での利用停止などは一切起こらず、現地のホテル・レストラン・交通機関でスムーズに決済。念のためVisaブランドのカードもサブとして所持していたため、店舗によるブランド対応差にも柔軟に対応できました。
VisaとMastercardはどちらが海外向き?
どちらも世界的に使えますが、Mastercardはヨーロッパでやや強い傾向があると言われています。これは、Visaよりもユーロ圏の中小店舗への浸透率が高いためです。
一方で、アジアやアメリカではVisaのほうが安定して使える場合もあるため、どちらか一方ではなく、2ブランド持ちが理想です。
まとめ
マスターカードを作る際、「三菱UFJマスター」や「三井住友マスター」などの違いは、国際ブランドではなく「どの会社が発行しているか」によるものです。ヨーロッパ旅行など海外利用を見据えるなら、年会費・付帯保険・サポート体制をよく比較して、自分に合った一枚を選ぶことが大切です。
また、セキュリティ対策でカードが止まるリスクを減らすためには、出国前の通知やアプリの活用が効果的。複数ブランドのカードを持って備えておくことが、海外旅行を安心して楽しむ鍵になります。
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