転職や退職によって社会保険から国民健康保険に切り替える際、「マイナンバーカードに登録されている保険情報も自動で更新されるのか?」という疑問を持つ方は多くいます。この記事では、マイナ保険証と保険情報の連動について詳しく解説します。
マイナ保険証に表示される情報の仕組み
マイナンバーカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」は、加入している保険者が国のデータベースに情報を登録し、それがマイナポータルや医療機関で閲覧可能になる仕組みです。
つまり、カード自体に情報が書き込まれているわけではなく、オンラインで保険情報が紐づけられています。
社会保険から国民健康保険に切り替えたときの動き
退職により社会保険を抜けた場合、企業の健康保険組合等から脱退処理がなされると、その情報が政府の「オンライン資格確認等システム」に反映されます。
同時に、市区町村役所で国民健康保険への加入手続きを行えば、新しい保険者情報として登録され、マイナ保険証にも国保が表示されるようになります。
自動で切り替わる条件と注意点
切り替えは原則として自動ですが、次のような場合には遅延や反映漏れが生じる可能性があります。
- 前職の保険者が脱退処理をしていない
- 役所での国保加入手続きが遅れている
- マイナポータルの反映に時間がかかる(通常2〜3日)
特に前職が中小企業や個人事業主の組合などの場合、処理が遅いケースもあるため注意が必要です。
実例:マイナ保険証に前の会社の保険が残っていたケース
あるケースでは、6月末に退職し7月初旬に国保への切り替えを済ませたにもかかわらず、7月中旬の時点でもマイナ保険証に旧勤務先の社会保険情報が残っていたという報告がありました。
この方は役所で確認したところ、「会社側の喪失手続きがまだ完了していないため、マイナ保険証に国保が表示されていない」との説明を受けたとのことです。
切り替えが反映されない場合の対処法
反映に時間がかかることは珍しくありませんが、2週間以上経っても変わらない場合は以下の手順で対応しましょう。
- 前職の総務部に退職後の資格喪失届が出されているか確認
- 市区町村に国保への加入状況とシステム反映時期を問い合わせ
- マイナポータル上でも表示状況をチェック
必要に応じて、オンライン資格確認コールセンターに連絡するのも有効です。
まとめ
・マイナ保険証の情報は自動連携されるが、手続き完了が前提
・前職の脱退処理と役所の国保加入が済んでいないと反映されない
・2週間以上経っても変わらない場合は各所に確認を
マイナ保険証を正しく使うためには、会社・役所・自身の三者での確認が欠かせません。
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