がん保険にはさまざまな種類がありますが、中でも終身型で解約返戻金があるタイプは、将来の資産形成や保障の両面をカバーできる選択肢として注目されています。この記事では、解約返戻金があるがん終身保険の基本や、取り扱っている主な保険会社、選び方のポイントなどを紹介します。
がん終身保険と解約返戻金の仕組み
終身がん保険は、その名の通り一生涯の保障が続くタイプです。中には支払い満了後に一定の返戻金が受け取れる商品も存在します。これは「貯蓄性があるがん保険」とも言われ、特に保険期間を満了した場合や、途中で解約した際にお金が戻る仕組みです。
ただし、解約返戻金がある分、掛け捨て型と比べて保険料は高めになる傾向があります。
解約返戻金付きがん保険を取り扱う主な保険会社
- オリックス生命:「がん終身」などの名称で、保険料払込満了後に返戻金が受け取れるプランを提供。
- メットライフ生命:「終身がん治療保険プレミアム」など、特定条件で返戻金がある設計が可能。
- アフラック:一部の終身型がん保険で、契約年数に応じて解約返戻金が発生するプランあり。
- 日本生命:終身医療とセットで返戻金付きがん保障を設計できるタイプも。
商品名や設計内容は年ごとに変更されることがあるため、最新情報は公式サイトやパンフレットでの確認が重要です。
返戻金のあるがん保険のメリットと注意点
メリット:長期的に見れば保険料の“掛け捨て”が気にならず、将来的な資金準備にもつながる点が魅力です。特に、老後に資産を残したい方には選ばれやすい傾向にあります。
注意点:毎月の保険料が高くなるほか、早期に解約すると返戻金が少ない、もしくはゼロになるリスクもあります。支払い期間中に経済的な負担を感じないか、しっかりと見極めましょう。
実例:40代女性のがん保険選び
40代女性Bさんは、親ががんで亡くなった経験から「がんへの備え」を重視。オリックス生命の返戻金付き終身がん保険に加入し、60歳払込満了の設定に。将来の保障に加え、老後資金としても期待できるプランを選びました。
「保障がずっと続くうえ、もしものときにもお金が戻る安心感がある」と満足しています。
選び方のポイント
- 払込期間と返戻金の関係:60歳払込、70歳払込など選べる期間が異なるため、自分のライフプランに合わせて検討を。
- 保障内容のバランス:返戻金に注目しすぎず、実際のがん治療費に対応できる保障範囲(入院・通院・先進医療)も確認しましょう。
- 将来の解約を前提にしない:返戻金があるからといって、途中解約を前提にするのは危険。あくまで“万一”の備えとして設計するのが理想です。
まとめ:返戻金付き終身がん保険はライフプランに合わせて検討を
解約返戻金がある終身がん保険は、貯蓄と保障を両立したい方に向いています。保険会社によって設計や返戻率が大きく異なるため、複数社の資料を比較し、保険ショップなどで無料相談を受けるのも有効です。無理のない範囲で長く続けられるプランを選ぶことが、安心の未来につながります。
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