アルバイトで103万円以内に収めて親の扶養に入り続けたいと考える方は多くいます。しかし、契約書に「健康保険加入」と記載されていた場合、意図せず扶養から外れてしまうケースも。今回は、社会保険加入と扶養の関係について、特に18歳のフリーターに向けてわかりやすく解説します。
扶養のままでいるための収入条件とは?
親の扶養に入っていられるかどうかは「税法上の扶養」と「社会保険上の扶養」の2つで基準が異なります。前者は年収103万円、後者は年収130万円が基本的な目安です。
たとえば、アルバイトで年収102万円に抑えていれば、税法上は親の扶養控除の対象になります。ただし、「社会保険に加入したかどうか」も重要な要素になります。
社会保険に加入=扶養から外れる?
契約書に「健康保険加入」と記載されていて、実際に健康保険証が発行され、保険料が給与から天引きされるようになると、社会保険上は親の扶養から外れた扱いになります。
この時点で、親の勤務先の健康保険組合に連絡がいき、扶養からの削除手続きが自動的に進む可能性があります。ただし、週の労働時間や勤務日数によっては加入対象外となるため、契約書の記載だけでは確定とは言えません。
どんな条件で社会保険に加入するのか
アルバイトでも、以下の条件をすべて満たすと健康保険・厚生年金の対象になります。
- 週の労働時間が20時間以上
- 月収が88,000円以上
- 雇用期間が2ヶ月を超える見込み
- 学生ではない
- 勤務先が従業員101人以上の企業(2024年時点)
この条件を満たしていれば、自動的に社会保険加入となり、結果的に親の扶養から外れることになります。
「同意してしまったけど不安」なときの対処法
契約書に同意してしまっていても、実際の勤務状況が社会保険の条件を満たさなければ加入とはなりません。そのため、勤務前に「社会保険加入の可否」を確認することが重要です。
不明点がある場合は、日本年金機構や勤務先の総務担当に早めに相談しましょう。契約後でも保険加入前であれば調整可能なケースもあります。
親の扶養を維持したいなら確認すべき3つのポイント
以下のチェックポイントを押さえれば、扶養を維持できる可能性が高まります。
- 月収8.8万円未満か
- 週の勤務時間が20時間未満か
- 雇用契約期間が2ヶ月以内か
このいずれかに該当していれば、社会保険の加入対象外であり、親の扶養から外れずに済む可能性が高いです。
まとめ:契約内容は冷静に見直し、早めに相談を
「健康保険加入」に同意したからといって、即扶養から外れるとは限りません。ただし、週の勤務時間や収入によっては社会保険への加入が避けられないケースもあります。
契約後に不安を感じたら、遠慮なく会社の人事担当に相談しましょう。扶養に関する不安を放置せず、制度を理解してうまく活用することが大切です。
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