厚生年金の会社負担分と「ねんきん定期便」の記載について

社会保険

厚生年金の保険料は、基本的に社員と会社が折半して支払いますが、「ねんきん定期便」に記載される内容については、実際に自分の給与から天引きされた金額のみが記載されています。この記事では、なぜそのような記載になるのか、またどのように確認すべきかを解説します。

1. 厚生年金の仕組みと会社負担分

厚生年金は、被保険者(社員)と会社がそれぞれ負担する形で、保険料が納められます。例えば、給与から毎月天引きされる金額が自分の負担分となり、会社もその同額を負担します。このように、合計で2倍の金額が厚生年金として納められることになります。

会社負担分は給与明細に記載されることはなく、給与から引かれる金額しか目にすることはないため、会社負担分があることを意識していないことが多いです。

2. 「ねんきん定期便」に記載される内容

「ねんきん定期便」は、日本年金機構から毎年送付され、過去1年間における自分の年金記録が記載されています。この記録には、実際に自分が支払った保険料が反映されており、会社が負担した分は記載されません。

したがって、「ねんきん定期便」に記載されている金額は、あくまで「自分の給与から天引きされた金額」であり、会社が支払った部分は含まれていません。これが、記載金額が自分の給与天引き分のみである理由です。

3. 会社負担分はどこで確認できるか

会社負担分の厚生年金保険料は、自分の給与明細では確認できませんが、社会保険料の総額として確認することができます。自分が実際に支払っている額と合わせて、会社の負担分も含めた保険料の合計額は、年末調整や確定申告などで確認することが可能です。

また、年金定期便には「基礎年金番号」など、将来の年金額に関連する情報も記載されており、これを基に自分の年金額がどう変化しているかを把握することができます。

4. まとめ

「ねんきん定期便」には自分が支払った厚生年金の保険料が記載されており、会社が負担している分は含まれていません。したがって、記載された金額だけを見ると、自分が実際に支払った額が反映されていることになります。会社負担分を含めた総額を確認する方法として、給与明細や年末調整で確認することができます。

もし不明点があれば、日本年金機構に問い合わせることもできます。自分が将来受け取る年金額や保険料の納付状況について、しっかりと確認しておくことが重要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました