ANAの航空券をクレジットカードで一括払いで購入したはずなのに、利用明細には分割された金額が表示されている。このようなケースは、クレジットカードの仕様や加盟店の請求処理の関係で起こることがあります。本記事では、航空券購入時に発生するクレジットカード請求の仕組みと、分割表示される原因、確認・対処方法について解説します。
一括払いのはずが分割に見える請求の正体とは?
クレジットカードの「分割払い」と「分割請求」は異なります。カード会社の「分割払い」はユーザーが支払い回数を選択する仕組みですが、「分割請求」は加盟店(この場合はANA)が複数回に分けてカード会社に請求する形態です。一括払いの指定があっても、ANA側の処理で複数回に分けて請求された場合、明細上も分割されたように見えるのです。
これは不正ではなく、予約と搭乗日が異なる場合や、往復で別の便を個別に処理した際などに起きやすい仕組みです。
ANAの請求処理はなぜ分割になることがあるのか
ANAでは以下のような理由により、カード会社に複数回の請求処理を行う場合があります。
- 往路と復路が別々の運賃種別・便名である
- 予約後に一部の便に変更や取消があった
- 座席指定料や手荷物などが後日加算された
- システム上の仕様により請求処理が分割される
これらはANAがユーザーにわかりやすく説明していないこともあり、明細で初めて気づく人も多いです。
楽天カードなどで実際に発生した事例
例えば「ANAで32160円の航空券を一括払いで購入したのに、6月の明細では6179円しか引き落とされていなかった」というケースでは、残りの請求が7月に回っている可能性があります。これは楽天カードや三井住友カードなど多くのカード会社でも報告されています。
明細上は複数の月に分かれていても、合計すれば購入金額通りであれば問題ありません。念のため、翌月以降の明細も確認してみましょう。
確認すべき3つのチェックポイント
- カード会社の利用明細アプリやウェブ明細で「ANA」の名称が他月にも出ていないか確認する
- ANAから届いている「購入確認メール」や「領収書」で総額が32160円になっているか確認する
- 不審な取引かどうかカード会社のサポートに問い合わせて確認する
クレジットカード側の設定でリボや分割になっていないことも併せて確認しましょう。とくに「あとからリボ」「自動リボ」などのサービスが有効になっていると意図しない分割になる場合もあります。
ANAやカード会社への問い合わせ方法
ANAに確認する場合は、予約番号と利用日を用意してカスタマーサポートに問い合わせましょう。「クレジットカードの請求が分割されていた件で、どのような処理がされたか教えてほしい」と伝えるのがポイントです。
楽天カードなどカード会社側にも「ANAからの請求が分割されているようですが、リボや分割扱いではないか?」と聞くと、詳細に教えてもらえます。
まとめ:分割表示されても慌てず明細と総額を確認
クレジットカードの明細が分割されていても、それはANAやカード会社の処理による仕様であることが多く、必ずしも不正やミスではありません。一括払いを指定していて総額が一致していれば基本的に問題はなく、翌月の明細に残額が反映されていることもよくあります。
不安な場合は、ANAとカード会社の両方に確認することで、正確な状況を把握できます。利用明細の確認習慣を持つことが、安心してカードを利用する第一歩です。
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