2024年から始まった新NISA制度により、投資初心者でも積極的に資産形成に取り組む方が増えています。ゆうちょ銀行を通じて新NISA口座を開設した方の中には、運用状況を見ながら「そろそろ売却したい」と考える場面もあるでしょう。この記事では、ゆうちょ銀行のスマホアプリを使った売却方法と、売却後に資金が入金されるまでの流れをわかりやすく解説します。
ゆうちょ銀行での新NISA売却は「ゆうちょ通帳アプリ」から操作
ゆうちょ銀行でNISAを運用している場合、実際の売買は提携証券会社(通常は野村證券)を通して行われています。そのため、売却操作には「ゆうちょ通帳アプリ」や「ゆうちょ銀行Web連携サービス(証券連携)」からアクセスする必要があります。
スマホでの操作手順は以下の通りです。
- 「ゆうちょ通帳アプリ」を開く
- ホーム画面から「投資信託」→「保有商品」を選択
- 売却したい銘柄を選び「売却」ボタンをタップ
- 売却数量や金額を入力
- 注文内容を確認し、暗証番号などで認証後に実行
なお、アプリのバージョンや契約内容により、最初の証券口座ログイン画面が表示されることがあります。
売却時の注意点:注文の受付タイミングと約定日
投資信託などの売却は、株式と異なり即時売却にはなりません。通常は「1日1回」の基準価額での取引となり、受付から約定(正式に売却成立)まで1営業日〜2営業日かかります。
例:平日の午前10時までに売却注文 → 当日基準価額で約定
午後以降の注文 → 翌営業日の基準価額で約定
土日や祝日をはさむ場合はさらに日数がかかるため、売却のタイミングには注意が必要です。
ゆうちょ銀行口座への入金は約定後3〜5営業日が目安
売却代金がゆうちょ銀行の普通預金口座に振り込まれるまでには、通常3〜5営業日ほどかかります。
この期間には以下の処理が含まれます。
- 約定処理(1〜2営業日)
- 受渡処理(2営業日)
- 振込処理(1営業日)
そのため、火曜日の午前中に売却注文を出した場合、口座に資金が反映されるのは早くても金曜日〜翌週月曜日になることが多いです。
売却後の入金確認方法
売却後の入金状況は、ゆうちょ通帳アプリまたは「ゆうちょダイレクト」の取引履歴から確認できます。資金が入金されると、通常は「投信払戻」や「証券振込」といった名目で記帳されます。
また、証券口座側(たとえば野村證券)のマイページでも受渡予定日と金額の確認が可能です。
実際の事例:売却から入金までの流れ
50代女性Nさんは、ゆうちょ銀行の新NISAで保有していた投資信託を金曜日の午後に売却注文。そのため約定は翌週月曜日にずれ込み、受渡日が水曜日、口座反映が木曜日になったとのことでした。
このように、注文時間や週末を挟むかどうかで入金タイミングは変動するため、余裕を持ったスケジュールを立てておくのが安心です。
まとめ:ゆうちょ新NISAの売却は簡単だが、日数に注意を
ゆうちょ銀行で新NISAを売却する際は、スマホアプリや証券口座連携で簡単に操作できますが、売却から入金までは3〜5営業日程度のタイムラグがある点に注意しましょう。
急ぎで資金を必要とする場合には、売却タイミングと受渡日の確認が重要です。事前にゆうちょ証券連携アプリやWebで情報を確認しながら、計画的な資産管理を行いましょう。
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