毎月の手取り収入が30万円あり、ボーナスも200万円。それでも貯金がなかなか増えないという声は少なくありません。家賃補助があり、車も奨学金の返済もないという条件であっても、貯蓄が難しい背景にはどのような原因があるのでしょうか?この記事では、見えづらい出費や生活習慣に着目し、貯金体質を築くためのヒントを解説します。
貯金ができない人にありがちな支出パターン
家賃や車、ローンなどの固定費が少ないにもかかわらず貯金が増えない人の多くは、変動費のコントロールができていない傾向があります。代表的なのは次のような項目です。
- 外食やカフェ代:毎日ランチ+カフェで月3〜5万円
- 交際費:友人との飲み会・旅行・プレゼント代で月2〜4万円
- サブスクやアプリ課金:意外と月1万円以上になることも
このような「小さな支出の積み重ね」が、気付かぬうちに大きな出費となり、貯金に回す余裕を削っています。
「使途不明金」が貯金を妨げる最大の敵
収支が合わず「何に使ったか分からないお金」が毎月数万円出ている人は、家計簿をつけていないケースが多いです。
たとえば手取り30万円で家賃5,000円の場合、月20万円以上自由に使えるはずですが、無意識な支出(コンビニ、UberEats、ちょっとした贅沢)が積み重なると、貯蓄にはつながりません。
収入に比例して支出も増える“ライフスタイル・インフレーション”
人は収入が増えると、自然と生活レベルを上げてしまう傾向があります。たとえば。
- 服の数は減っても毎回新しいものを買っている
- 趣味や旅行にかける金額が増えている
- 交際の頻度が上がり、1回あたりの単価も上がっている
「収入があるから大丈夫」という油断が、気づかぬうちに支出の拡大を招いているのです。
家計簿で見える化:実例と効果
27歳女性Aさんは、毎月手取り28万円、ボーナス150万円でしたが1年で貯金が0円でした。ある月から家計簿アプリを導入し、支出を「固定費」「変動費」「浪費」に分類したところ、浪費が月8万円もあることに気づきました。
この浪費を4万円に抑えるだけで、年間48万円の貯金に成功。見える化することで無意識の支出にブレーキをかけることが可能になります。
貯金ができる人の習慣とマインド
収入に関係なく貯金ができる人には、いくつかの共通した行動や考え方があります。
- 毎月の貯金額を「先取り」して自動振替
- 目的ごとに口座を分けて管理(生活費・貯金・旅行など)
- 価値観に基づいた支出(無駄な支出を排除)
このような考え方を取り入れることで、たとえ少額からでも貯金習慣が身に付きます。
まとめ:収入が多くても「使い方次第」で貯金は左右される
手取り30万円、家賃補助、車なしという条件は、十分に貯金ができる状況です。それでも貯金ができない場合は、無意識の支出の見直しと、お金の使い方に対する価値観の整理がカギになります。
家計簿を活用して支出を「見える化」し、自分にとって本当に価値のあるものにお金を使う習慣を意識することで、着実に貯金体質へと変えていけるでしょう。
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