専業主婦として夫の扶養に入っている場合、年金の支給額について気になる方も多いでしょう。本記事では、社会人時代に厚生年金を支払い、結婚後に扶養に入った専業主婦が65歳から受け取る年金額について解説します。
専業主婦の年金はどう決まるか
年金額は、主に働いていた期間とその間に支払った保険料によって決まります。社会人時代に厚生年金を支払っていた場合、その期間は年金額に反映されます。しかし、結婚後に扶養に入ると、自分で年金を支払うことはなくなります。扶養に入っている期間は、基礎年金の支給を受けることができます。
扶養に入っている場合、国民年金の保険料は夫が支払っていることになります。このため、扶養に入っている専業主婦の場合、基礎年金部分は受け取れるものの、厚生年金部分は自分では支払っていないため、受け取ることはできません。
年金額の算出方法
年金額は、厚生年金加入期間と基礎年金加入期間に分けて計算されます。厚生年金加入期間が長ければ、その分年金額も増えますが、扶養に入ってからは基礎年金のみが支給対象となります。具体的な年金額を知るためには、年金の加入状況や支払額、加入期間を基に計算する必要があります。
また、年金の額は基本的に、平均的な基準で計算されるため、個々の状況により多少の差があります。年金の支給額は毎年変動があることも念頭に置いておくと良いでしょう。
専業主婦の年金額の目安
専業主婦として扶養に入っている場合、65歳で受け取る年金額は、主に基礎年金に該当します。基礎年金は、満額で受け取るためには、40年間の納付期間が必要ですが、扶養に入っている場合、国民年金の保険料は夫が納付しているため、満額の基礎年金を受け取ることができます。
基礎年金の満額は、現在で年間約78万円ほどです。扶養に入っている専業主婦の場合、月々約6万5000円程度の年金を受け取ることができるという目安になります。
年金額を増やす方法
専業主婦でも、年金を増やす方法はいくつかあります。例えば、専業主婦が自分で国民年金に追加で保険料を納付することで、基礎年金額を増やすことが可能です。これは「追納」と呼ばれ、過去に納付をしていなかった期間があれば、その期間分を追納することで年金額が増えることがあります。
また、65歳以降も働くことで、厚生年金に加入し、厚生年金部分の年金額を増やすことも可能です。これにより、年金受給額が増加します。
まとめ
専業主婦が65歳から受け取る年金は、主に基礎年金部分で、満額であれば月々約6万5000円程度となります。扶養に入っている場合、厚生年金部分は受け取れませんが、将来的に年金額を増やす方法もいくつかあります。年金額の増額を考える際には、追納や働いて厚生年金に加入するなどの方法があります。年金制度を理解して、将来の生活設計をしっかりと考えていきましょう。
コメント