高齢者夫婦の生活費は、住まいの形態や地域、ライフスタイルによって大きく変わります。ここでは「東京近郊で賃貸」「地方でマイホーム・軽自動車所有」の二つの生活モデルについて、物価高も考慮した支出モデルをわかりやすく比較します。
① 東京近郊・賃貸(家賃10万円)の生活費内訳
東京近郊で月10万円の賃貸に住む高齢者夫婦の場合、一般的な支出内訳は次の通りです。
費目 | 月額費用(円) |
---|---|
家賃 | 100,000 |
光熱費(水道・電気・ガス) | 20,000 |
食費(夫婦2人) | 60,000 |
通信費・ネット・スマホ | 10,000 |
医療・介護費 | 15,000 |
交通・日用品・交際 | 15,000 |
合計 | 220,000 |
月々約22万円、年換算で約264万円と計算できます。
② 地方・マイホーム30坪・軽自動車所有の生活費内訳
地方在住で住宅ローン完済、軽自動車所有の場合は次のような費用感です。
費目 | 月額費用(円) |
---|---|
固定資産税・維持管理(年間12万円) | 10,000 |
光熱費 | 25,000 |
食費 | 60,000 |
通信費 | 10,000 |
自動車維持費(保険・車検・ガソリン等) | 15,000 |
医療・介護費 | 15,000 |
交通・日用品・交際 | 15,000 |
合計 | 150,000 |
月15万円、年180万円程度の支出が目安になります。
③ モデル別メリットと注意点
東京モデルは交通・買い物等の利便性が高い一方、家賃負担が重い点が特徴です。
地方モデルは家賃負担がなく、支出が抑えられるものの、医療・買い物のアクセスや車維持費用などに注意が必要です。
④ 生活費を賄う資金計画の考え方
年金や貯蓄から毎年の支出をまかなう場合、東京モデルなら年264万円+予備費、地方モデルなら年180万円+予備費を見込む必要があります。
仮に年200万円の収入がある場合、東京モデルでは64万円、地方モデルでは20万円の赤字。赤字分は貯蓄を取り崩すか、支出の見直しが要点です。
まとめ:どちらのモデルにも一長一短あり、無理ない範囲で選ぶことが重要
東京賃貸モデルは利便性優先、支出高め。地方マイホームモデルは支出抑制が可能だが、アクセス面での工夫が必要です。どちらも収入とのバランスをとりながら、安心できる暮らし方を選ぶことが大切です。
コメント