個人事業主でも満額の老齢年金は受け取れるか？

大学を卒業しサラリーマンとして18年間勤務後、個人事業主に転職した場合、年金受給の際に満額の老齢厚生年金と老齢基礎年金が受け取れるのか気になる方も多いでしょう。この記事では、個人事業主として働き続ける場合に、年金受給資格や受け取れる金額について解説します。

1. 老齢基礎年金とは？

老齢基礎年金は、日本の公的年金制度で、全ての国民が支給対象となる年金です。厚生年金や国民年金など、他の年金制度に加入しているかどうかに関わらず、年齢が一定に達した場合に受け取ることができます。年金額は、加入期間に基づいて決まります。

老齢厚生年金は、サラリーマン時代に加入していた厚生年金に基づく年金です。個人事業主として独立後は、厚生年金への加入はできませんが、過去の厚生年金加入期間に応じた年金を受け取ることができます。年金額は、サラリーマン時代にどれだけ長く厚生年金に加入していたかや、給与水準に影響されます。

個人事業主に転職しても、過去のサラリーマン時代に加入していた年金分の支給を受けることはできます。現時点で個人事業主であっても、厚生年金や基礎年金を受け取る資格は維持されます。ただし、今後の受給額を増やすためには、国民年金に加入して年金保険料を納付し続ける必要があります。

受給する年金額は、過去の加入期間と納付状況に基づいて決まります。厚生年金の場合、サラリーマン時代の給与額や加入期間が反映されるため、年金額には大きな差が出ることもあります。また、個人事業主になった後も、国民年金に加入し続けることで、基礎年金の額が増えます。

個人事業主として働きながらでも、過去に加入した厚生年金を受け取ることは可能です。しかし、老後の生活を安心して過ごすためには、今後も国民年金に加入して年金保険料を納めることが大切です。年金受給額を最大限に活用するためには、早期に制度について理解し、必要な手続きを行うことが重要です。