スケートボードはアクティブで魅力的なスポーツですが、転倒による骨折や打撲などのケガも少なくありません。特に海外、特にアメリカでスケボーを楽しむ場合、医療費が高額になる可能性があるため、事前の対策が非常に重要です。本記事では、海外でスケボー中にケガをした際の医療費事情や、適切な保険の選び方について解説します。
アメリカの医療費はなぜ高い?
アメリカでは、日本のような国民皆保険制度がなく、病院の医療費は自由診療で設定されています。そのため、骨折の診察・治療で数十万円から100万円超になるケースもあります。
たとえば、救急車の出動で10万円以上、レントゲン1枚3万円、骨折治療で合計70万~100万円程度が相場になることもあります。保険未加入の状態でこれらの費用を負担するのは極めて厳しいと言えるでしょう。
スケボーでケガをしたときに使える保険の種類
海外でのケガに備えるには、次のような保険の加入が有効です。
- 海外旅行傷害保険:日本出国から帰国までの期間を補償。スケボーや自転車などアクティビティ中のケガも対象になるプランが多い。
- クレジットカード付帯保険:一部のゴールドカードなどには、旅行中のケガに対する保険が付帯している場合もある。
- 現地加入型のスポーツ保険:滞在先の国で加入する個別保険もあり、長期滞在者向けに対応。
海外旅行保険には「治療・救援費用」補償が必須です。上限500万円~1000万円以上の補償があると安心です。
保険を使うには?補償の具体的な流れ
事故やケガをした場合、以下の流れで保険金を請求します。
- 病院で治療を受け、診断書や領収書を保管
- 保険会社に連絡して、指定の書類を提出
- 審査後に医療費が補償される
保険によっては、キャッシュレス提携病院を利用すれば、その場で費用を支払わずに診療が受けられる場合もあります。
たとえば、AIU損保や損保ジャパンなどは、海外提携病院のネットワークが広く、日本語対応も可能なケースがあります。
保険未加入で治療を受けるとどうなる?
保険に加入していないままアメリカなどで骨折治療を受けると、全額自己負担になります。治療費が100万円を超えることもあるため、事実上、支払い不能に陥る人も少なくありません。
クレジットカードが限度額オーバーになったり、旅程を途中で中断せざるを得ないケースも報告されています。
実例:海外でのスケボー事故と保険適用の体験談
ある日本人学生が、ロサンゼルスでスケボー中に転倒し手首を骨折。海外旅行保険に加入していたため、救急搬送・診察・X線・ギプス治療すべて合わせて約75万円が補償されました。
同様に、カナダでの事故では現地提携病院を利用し、現金不要で診療を受けられたケースもあります。
まとめ:スケボーなどアクティビティには保険が必須
海外でスケボーを楽しむ際は、医療費が高額になる可能性を念頭に置き、事前にしっかりと保険に加入しておくことが何より大切です。特にアメリカなどでは、ちょっとした骨折でも高額請求につながるため、万が一に備える意識が必要です。
安心してアクティブな旅行を楽しむためにも、海外旅行傷害保険やスポーツ特約付きプランを確認し、最適なものを選びましょう。
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