高齢のご家族が持病を抱えている場合、「今からでも生命保険に加入できるのか?」という不安は多くの方が感じるものです。特に骨粗鬆症や慢性胃炎といった持病がある場合、保険選びはより慎重に行う必要があります。この記事では、65歳を迎える方が持病を抱えていても加入できる保険の種類や、選び方のポイントを詳しく解説します。
高齢者が加入しやすい生命保険の種類とは?
高齢者や持病のある方向けに設計された保険には、一般の医療保険とは異なる条件が設けられています。代表的なのは以下の3つです。
- 引受基準緩和型保険:健康状態に関する質問項目が少なく、持病があっても入りやすいタイプ。
- 無選択型保険:健康診断や告知が不要で加入できるが、保険料はやや高め。
- 共済型保険:地域や団体に加入することで利用でき、簡易な健康告知でOKな場合が多い。
例:ある大手保険会社の「60歳以上限定の引受基準緩和型終身保険」では、3問の簡単な告知に「すべてNO」であれば加入可能というシステムが採用されています。
持病があるときの保険加入における注意点
持病がある場合でも、告知義務は誠実に行わなければいけません。虚偽の申告をしてしまうと、将来保険金が支払われない可能性もあります。
また、加入から一定期間(例:2年間)は保障が限定される「免責期間」が設けられることが多いので、加入時にしっかりと内容を確認しましょう。
どのような状態でも加入できる「無選択型保険」とは
無選択型の保険は、病歴に関係なく誰でも加入できることが特徴です。例えば、慢性疾患やがんの既往がある方でも加入可能な商品が存在します。
ただし、保険料が割高であることや、保障が限定的であることがデメリットです。費用対効果をよく考え、加入目的と照らし合わせて選ぶ必要があります。
65歳以上の加入可能年齢の上限に注意
保険商品によっては、「加入年齢が65歳まで」などの制限があります。64歳の今が、実は加入できるラストチャンスかもしれません。
保険のパンフレットや公式サイトで「加入可能年齢」や「持病の条件」をしっかりチェックすることが重要です。
具体的な行動ステップ:どう選び、どう相談するか
- ①複数の保険会社を比較:持病に対応した商品をいくつかピックアップし、違いを比較。
- ②無料の保険相談窓口を活用:「ほけんの窓口」やオンラインの保険比較サイトで相談可能。
- ③告知内容の整理:持病の名称、服薬歴、医師の診断時期などをまとめておく。
具体例:慢性胃炎の場合、服薬が軽度で日常生活に支障がなければ、緩和型保険で通過する可能性はあります。
まとめ:65歳目前でも選択肢はまだある
65歳を目前にして持病がある状態でも、選べる生命保険は確かに存在します。ポイントは「自分の健康状態に合った商品を選ぶこと」と「早めに動くこと」です。無理なく、安心して備えられる保険を探して、これからの生活に備えていきましょう。
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