水道料金が予想以上に高かったり、使用量が多すぎると感じたとき、「我が家だけ異常なのでは?」と不安になることもあるでしょう。特に4人家族で2か月間に83㎥(立方メートル)の水を使っている場合、平均より多いのか、どこに原因があるのかを知っておくことはとても重要です。本記事では、家族構成別の使用量目安、主な水の使い道、節水のポイントをわかりやすく解説します。
83㎥は多いの?世帯人数別の水道使用量の平均
総務省の「家計調査(2023年)」によると、4人家族の1か月あたりの平均水道使用量はおよそ20〜25㎥、2か月で40〜50㎥程度とされています。それに対して83㎥はかなり多い水準です。
ただし、使用量は家の設備やライフスタイルにも左右されます。例えばお風呂の頻度やトイレの節水性能、食洗機の有無なども影響を与えます。
水道使用量が多くなりがちな家庭内の行動
水道使用量が多くなりがちな行動として、以下のようなものが挙げられます。
- シャワー:1分あたり約12ℓ(家族全員が1日10分使うと、2か月で28㎥)
- 浴槽のお湯張り:1回180ℓ(2か月毎日入ると10.8㎥)
- 食器洗い:流しっぱなしで洗うと1回約20ℓ(1日3回で3.6㎥)
- 洗濯:1回50ℓ前後(毎日1〜2回で6〜12㎥)
これらを合計していくと、83㎥に近い数字になる家庭もあることがわかります。
節水に効果的な対策は?
水道代を抑えるためにできる工夫をいくつか紹介します。
- シャワーを使う時間を短縮:1人あたり2分短くするだけで年間1,000ℓ以上の節水に。
- 食器は洗い桶にためて洗う:流水洗いに比べて半分以下の水量で済む。
- 節水型のシャワーヘッドやトイレの導入:少しの投資で長期的に節約効果あり。
- 洗濯回数の見直し:毎日ではなく2日に1回にするだけで水使用量を大きく減らせる。
その他、節水コマの設置や雨水の再利用なども考えられます。
漏水の可能性もチェックしよう
水道使用量が明らかに高い場合、家のどこかで漏水している可能性も否定できません。以下のようなチェックが有効です。
- 全ての蛇口を閉めてメーターが動いていないか確認
- 庭の散水設備やトイレタンクの故障の有無
- 水道局への相談
定期的にチェックすることで、思わぬ無駄な出費を防ぐことができます。
まとめ:水道使用量は見直しと工夫で減らせる
4人家族で2か月に83㎥の水道使用量は、やや多めではあるものの、生活スタイルや機器によっては珍しくないケースもあります。ですが、日常的な水の使い方を見直すことで、無理なく水道代を削減することが可能です。まずは、どこにどれだけの水を使っているのかを把握することから始めてみましょう。
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