コンビニATMを使って現金を出金した際、「手数料を含めて正しく計算されたのか」「自分は損をしていないか」と不安になることがあります。特に、1,000円単位でしか出金できない仕様や、硬貨の取り扱いができない点で戸惑う人も少なくありません。この記事では、実際の出金事例をもとに、ATM手数料の仕組みと注意点について解説します。
コンビニATMの手数料とは?
多くのコンビニATMでは、時間帯や利用する銀行によって手数料が発生します。一般的な手数料は以下のようになっています。
- 平日昼間:110円(税込)
- 夜間・休日:165円(税込)
この手数料は、出金時に預金残高から引かれ、引き出す金額とは別に請求されます。つまり、ATM画面で表示された金額がすでに手数料込みであるかどうかを確認することが重要です。
1,000円単位でしか出金できない仕組み
コンビニATMは硬貨を取り扱っていないため、出金は1,000円単位に制限されています。たとえば、手数料165円を含めて14,000円を引き出したい場合、実際に出金可能な金額は13,000円までになります。
そのため、「14,000円を手にしたい」場合は、ATM操作時に「15,000円を出金する」必要があります。そして、そこから165円の手数料が引かれる形になります。
実例:15,000円出金で手数料165円の場合
今回のケースのように、「14,000円欲しかったがATMが1,000円単位しか扱えず、15,000円出金した」という場合、処理は以下のようになります。
- 出金額:15,000円
- ATM手数料:165円
- 実際に手元に出てくる紙幣:15,000円
- 口座から引き落とされる合計:15,165円
つまり、ATMから受け取れるのは15,000円であり、165円はあくまで「銀行が取る手数料」で、手元に出てこない金額です。835円が消えたわけではなく、ATMが硬貨を扱えないために、希望通りの14,000円ぴったりは出せなかったという状況になります。
手数料を抑えるための工夫
手数料を無駄に支払わないためには、以下の点を意識しましょう。
- 銀行の無料時間帯を事前に調べる
- 手数料無料の提携ATMを利用する(例:ゆうちょ銀行、イオン銀行など)
- モバイルバンキングでのキャッシュレス決済を併用する
一部のネット銀行ではコンビニATM手数料が月に数回無料になる特典もあります。こうした特典を活用することで、無駄な手数料を抑えられます。
まとめ
コンビニATMを利用する際の手数料と出金金額の仕組みを理解しておくことは、ちょっとした金銭的ロスを防ぐのに役立ちます。出金額が1,000円単位で制限されている以上、端数を含む金額の出金には工夫が必要です。ATM手数料は損というよりも「利用料」と捉え、極力避けるための方法を知っておくことが賢い選択です。
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