社会保険料や雇用保険料の控除額については、給与の額や適用される保険の種類により異なります。今回は、総支給額が18万〜20万円の給与の場合の、社会保険料や雇用保険料の控除額を解説します。
社会保険料の控除額
社会保険料には、健康保険、厚生年金保険、介護保険(40歳以上)、雇用保険などが含まれます。これらの保険料は、給与に基づいて一定の割合で計算され、控除されます。
具体的な控除額は、以下のように計算されます(2023年度の保険料率を例にします)。
- 健康保険料:給与の9.15%(従業員と会社が半分ずつ負担)
- 厚生年金保険料:給与の18.3%(従業員と会社が半分ずつ負担)
- 介護保険料:給与の1.79%(40歳以上の人のみ)
- 雇用保険料:給与の0.6%(従業員負担)
たとえば、月給が20万円の場合、健康保険料は約9,150円、厚生年金保険料は約18,300円、雇用保険料は約1,200円となります。これらは給与から差し引かれます。
雇用保険の控除額
雇用保険料は、労働者と企業の負担割合が異なります。従業員が負担する割合は0.6%であり、これは月給に対して計算されます。
例えば、月給20万円の場合、雇用保険料は200,000円 × 0.6% = 1,200円となり、この金額が給与から引かれます。
実際の控除額例
総支給が18万〜20万円の給与の場合、社会保険料を含む総控除額は、以下のようになります(2023年の例)。
- 月給18万円の場合:
- 健康保険料:約8,280円
- 厚生年金保険料:約16,380円
- 雇用保険料:約1,080円
- 合計:約25,740円(給与の約14%)
- 月給20万円の場合:
- 健康保険料:約9,150円
- 厚生年金保険料:約18,300円
- 雇用保険料:約1,200円
- 合計:約28,650円(給与の約14%)
これらはあくまで目安となる控除額です。実際には、企業や契約内容、個別の条件によって異なる場合があります。
まとめ
総支給額が18万〜20万円の給与の場合、社会保険料や雇用保険料を含む控除額は、おおよそ給与の13%〜14%程度となります。これにより、手取り額が大きく変動することもあります。正確な控除額を確認するには、勤務先の給与明細や、社会保険の担当者に相談することをお勧めします。
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