ドアパンチ修理で保険を使うべきか?自費か保険かを判断する5つのポイント

自動車保険

車のドアパンチによる修理費用が約20万円かかる場合、保険を使うか自費で支払うか迷う方は少なくありません。保険を使えばその場の負担は軽くなりますが、等級が下がり今後の保険料が上がるリスクも。この記事では、ドアパンチ修理に保険を使うべきかを判断するためのポイントを解説します。

ドアパンチとは?加害者が不明なケースが多い

ドアパンチとは、隣の車のドアが当たって自車に傷や凹みができることを指します。駐車場などでよく起こるトラブルで、加害者が不明の場合は自分で修理を行うしかないことが多いです。

修理費用は傷の大きさや場所にもよりますが、ドア一枚の板金塗装でおおよそ5万円〜20万円ほどが相場です。損傷が大きいとさらに高額になる場合もあります。

自動車保険を使うとどのくらい等級が下がる?

車両保険を使ってドアパンチ修理をすると、事故有係数適用期間が発生し、等級は3等級下がります。たとえば、20等級から保険を使うと翌年は17等級・事故有となり、保険料は大幅に上がります。

保険会社や契約条件によって異なりますが、保険料が年間2万円〜3万円上がることも珍しくなく、3年間のトータルで6万円〜10万円の追加負担になる可能性があります。

20万円の修理費、保険を使うと得か損か?

仮に修理費が20万円、保険を使うと3年間で約9万円の保険料増額があるとすれば、実質11万円ほどの得になります。しかし、その間に再び事故を起こしてしまうと、さらなる等級ダウンで保険料が跳ね上がるリスクがあります。

また、保険を使った事故歴は5年間記録され、売却時の査定にも影響を与えることがある点にも注意が必要です。

保険会社ごとに等級制度は同じ?

等級制度は損害保険料率算出機構により全国共通で運用されています。そのため、どの保険会社を利用していても、等級の下がり方や割引・割増のルールは同じです。

つまり、等級が下がるからといって保険会社を変えてもリセットはされず、保険料が劇的に安くなることはありません。ただし、各社の割引条件やサービス内容には違いがあるため、乗り換えで多少の保険料差が出ることはあります。

自費での修理も視野に入れるべきケース

以下のような場合は、自費での修理も有力な選択肢となります。

  • 保険料の増額が想定より高額
  • 今後10年間事故を起こす可能性がある
  • 売却時の査定を気にしている
  • 修理金額が20万円以下で、分割払いできる

例えば、ドア1枚の軽微なへこみであれば、ディーラーよりも町の修理工場やデントリペアで安く済むこともあり、費用を10万円以下に抑えられるケースもあります。

まとめ:目先の得だけでなく長期的な視点で判断を

ドアパンチ修理に保険を使うべきかは、短期的な金額の得だけでなく、今後の保険料の変動や事故リスク、車の使用予定なども加味して判断することが大切です。

もし修理費が20万円前後であれば、長期的な総支払額で考えると自費での修理が有利な場合もあります。冷静にシミュレーションし、損をしない選択をしましょう。

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