アクサユニットリンクの解約返戻金の仕組みとは?1年目と2年目で大きく違う理由を解説

生命保険

ユニットリンク型保険は、保険と投資が一体化した商品であり、仕組みが複雑なため、返戻金(払い戻し金)に対する誤解が生じやすいのが実情です。特に「1年目の返戻金は1万円、しかし2年目は運用0%でも37万円」といった大きな差があると戸惑う方も少なくありません。この記事では、その理由をわかりやすく解説します。

ユニットリンクとは?基本的な仕組み

ユニットリンクは、契約者が保険料の一部を投資信託に連動させる形で運用し、その成果によって解約返戻金や満期金が変動する保険商品です。

ただし、契約初期には保険会社の事務手数料や保障部分のコストが多く差し引かれるため、実際に運用に回る金額は限られています。

初年度に返戻金が少ない理由

ユニットリンクでは、初年度に大きな費用がかかる「初期費用期間」が存在します。これは、販売手数料や事務コストをまかなうために設定されており、1年目の解約返戻金が大きく削られる主因となっています。

例として、年間保険料が40万円でも、初年度に解約した場合には「返戻金0円」や「わずか数千円」となることも珍しくありません。これは設計書にも明記されていることが多いので確認が必要です。

2年目以降の返戻金が増える理由

2年目以降は初期費用がかからなくなるため、保険料の多くがそのまま運用原資となります。さらに、一定の口数が購入されていくことで「積立効果」が発生し、解約返戻金が増える傾向にあります。

仮に運用が0%であっても、2年目には初期費用がかからないため、1年間で積み立てた資産に応じて数十万円の返戻金が表示されることになります。

設計書の「返戻金例」と現実の違いに注意

設計書に記載される解約返戻金の金額は、「あくまで運用が0%だった場合のモデルケース」です。実際には、投資信託の価格変動によって返戻金は増減します。

また、設計書では「解約控除」も年数によって軽減されていくため、2年目、3年目と時間が経つにつれて控除額が減り、返戻金が増加する構造です。

注意すべきポイントと対策

  • 設計書の数値はあくまで参考例。必ず「契約概要」や「重要事項説明書」を確認しましょう。
  • 早期解約は損失が大きくなる場合があるため、少なくとも3年以上の継続を前提に検討を。
  • もし運用の成果が不安な場合は、ファンドの見直しやリバランスの活用も視野に入れましょう。

まとめ:ユニットリンクの返戻金を正しく理解して判断を

ユニットリンク型保険では、1年目の返戻金が非常に少ない一方、2年目以降は控除が軽減されることで一気に返戻金が増えるケースが多く見られます。

設計書の内容と実際の仕組みをしっかり理解することが、損を避けるための第一歩です。もし不明点がある場合は、アクサ生命の公式窓口やFP(ファイナンシャルプランナー)への相談も検討しましょう。

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