携帯電話を購入する際、多くの人が端末代金を分割払い(ローン)で支払っています。この際に必要となるのが「分割審査」です。しかし、クレジットカードを滞納したり、いわゆる「飛ばした」経験があると、この審査に通るのか不安になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、携帯ローン審査の仕組みと、信用情報への影響、審査に通すための現実的な対策について解説します。
携帯の分割購入は「ローン契約」である
ソフトバンクやドコモ、auなどの大手キャリアでスマートフォンを分割購入する場合、その支払いは「割賦契約(かっぷけいやく)」と呼ばれるローンの一種に該当します。
このため、端末購入の際には金融機関と同様に、個人信用情報の照会が行われ、審査に通らなければ分割購入はできません。
クレジットカードの滞納が与える信用情報への影響
クレジットカードの支払いを長期にわたって滞納し、そのまま放置した状態(通称「飛ばし」)になると、信用情報機関に異動情報(いわゆるブラック情報)が登録されます。
この異動情報がある限り、多くのローンや分割契約には通りません。信用情報にキズがある状態では、たとえ携帯料金の支払いを10年間きちんと続けていたとしても、端末ローンの審査に通らない可能性は高いです。
信用情報はどこに登録されているのか?
日本には主に3つの信用情報機関があります。
- CIC(株式会社シー・アイ・シー)
- JICC(日本信用情報機構)
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
SoftBankや他キャリアは主にCICとJICCを参照しており、CICに異動情報があれば、端末の分割払い審査に影響します。
クレジットブラックの状態で携帯を持つ方法
もし審査に通らないと判断された場合でも、以下の方法で携帯を契約することは可能です。
- 端末を一括購入する(審査不要)
- 中古スマホを購入しSIMのみ契約する
- 格安SIM(MVNO)を利用する(分割不可の場合あり)
これらの方法であれば、信用情報にかかわらず契約できるケースが多く、携帯電話の使用そのものは制限されません。
信用情報を回復するにはどうすればいい?
ブラック状態になった情報(異動情報)は、通常5年程度で消去されます。ただし、クレジットカード会社への未払いが継続している場合は、その起算点が更新されるため、事実上ブラック状態が延びることになります。
信用回復を目指す場合は、まずはクレジットカード会社と交渉して債務整理・返済の合意を取り付けるなどのアクションが必要です。
まとめ:滞納履歴があると携帯ローン審査は厳しいが方法はある
クレジットカードを滞納・飛ばしている状態では、ソフトバンクでの端末分割購入審査に通らない可能性が高いです。これは個人の信用情報に基づく判断であり、携帯料金の支払い実績とは直接連動していません。
ただし、一括購入やSIMのみ契約、中古端末の活用など、携帯を使い続けるための選択肢は他にもあります。まずは自身の信用情報を確認し、必要であれば返済や整理を検討しながら、現実的な方法で対処していくことが大切です。
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